道の主権者は道民
- 2022年09月13日
高知新聞の社説に<『政府』は『国』ではない。よく「国と地方の関係」とか「県が国に対して」とか言う。しかし、丁寧に言うならば、この場合の『国』とは『政府』のことだ。私たちは日頃、この二つを同じようなものとして言い換えるが、国の統治は三権に分かれていて主権は国民にある。決して政府が国では無く、政府だけで国全体を仕切れる権能も無い。党で決めた。首相が決断した。閣議決定すればおしまい。私たちが国家であり、国なんだからー。長期政権の末に、統治についての政治家のまっとうな思考が壊れているなら大変だ。>と書かれていました。
安倍氏は、「私は総理大臣なので、森羅万象すべてを担当している」と国会で発言しました。
森羅万象とは日本語大辞典によると「宇宙間に数限りなく存在するいっさいの物事」とあります。この発言当時は、「全能の神にでもなったつもりなのか」と批判されていましたが、1強の奢りの頂点に存在する、まさしく「朕は国家なり」の気分だったのでしょう。 そして、その後の菅氏も今の岸田氏もこの系譜を引きずっています。
日本国の憲法には「日本国の主権は国民に存する」とありますが、そうすると北海道の主権は道民に存することになります。
知事は、道民から選挙を通して北海道の行政を信託されているに過ぎません。
2019年の知事選挙は、有権者数4,479,701人、投票率58.34%で、鈴木氏は1,621,171票を獲得しましたが、道民有権者の36,1%からしか信任を受けていないのです。
そして、この36.1%の方からも白紙委任を得ているわけではありません。
一方、アンケートでは半数以上の方が国葬に反対しています。
自分の立場を見誤ってはいないでしょうか。知事は原点に戻り、思慮深く有るべきです。