道の委託も「電通」ありき?
- 2020年06月17日
昨日から北海道議会第2回定例会本会議が始まりました。
初日から鈴木知事による第4次補正予算の提案説明があり、すぐに冒頭先議へと移り各会派の質問が行われましたが、与党2会派以外の野党3会派から冒頭先議への疑問が呈され、この間、知事が議会論議を蔑ろにして行ってきた数々の補正予算に対し、知事の認識が尋ねられました。
しかし、残念ながら補正予算の先議や先決に対し納得のいく説明とはほど遠く、「コロナと名が付けば議会は承認するしかないだろう」とばかりに、今回も議会軽視とも言える先議を押しつけ、口先だけは議会の審議を尊重するような言い回しで逃れようとしていました。
地方議会は二元代表制で有り、議員も知事も道民から道政を託されている同等の立場で有ることは、夕張市長を経験してきた鈴木知事はよくご存じのはずで、国のような議院内閣制における総理大臣と国会の関係とは自ずとその違いがありますから、そのことを十分に斟酌して今後の議会に臨むように期待しておきたいと思います。
さて、昨日の本会議において、コロナ対策における「新北海道スタイル」の新聞・テレビ広告の事業委託が共産党の菊池葉子議員によって取り上げられました。
この広告宣伝費には補正予算で4,300万円が計上され、既に既設予算として2,500万円が執行されており、この委託先が噂の「電通」となっていることについて、その業者選定の経緯となる指名選考委員会のメンバーと審議時間について説明を求められましたが、知事は<広告発注の決定は、国の緊急事態宣言の解除が実施される直前にならざるを得ず、極めて限られた時間での円滑かつ確実な業務の履行が求められたことから、新聞広告やテレビCMを幅広く取り扱い、緊急な案件の対応実績がある企業について、指名選考委員会で厳正に審査の上、業務委託先として選考したものであります。
なお、指名選考委員会の開催時間につきましては、10分間であります。
経済部の部長・次長・局長級の9名を委員として構成し、随意契約の必要性について、どういった緊急性があるのか、事業者選定の適格性について、相手方に専門性や調整能力があるのかなどを厳正に審査したところである。>と答弁しました。
どうでしょう。当該部局の関係者ばかり集まって、たった10分で厳正に審査したというのです。道内には対応出来る広告会社が無いのでしょうか、それとも最初から「電通」ありきの随意契約指名選考なのか、政府の誰かが後ろにいるのでしょうか、胡散臭いですよね。