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道内のエネルギー事情(ブログ3665)

  • 2024年08月23日

 ブログをお休みして今したことをお詫び致します。

 さて、今回の視察は「産炭地域振興・エネルギー調査等特別委員会」の道内視察で、利尻島(離島のエネルギー事情、利尻昆布を利用したブルーカーボン)、稚内市(風力発電)、豊富町(天然ガスプラント、天然ガスの水素化、水素利用、大型蓄電池施設)、幌延町(深地層研究センター)を視察し、今後の再生可能エネルギーの可能性、余剰の再生エネルギーの蓄電化、水素を使用した発電など、現状と今後の方向性について改めて認識しました。

 とりわけ、道北地域は風力発電の宝庫であり、稚内市内だけでも118基、27万kw以上の風力発電が稼働し、稚内市の世帯数1万7000世帯の10倍にあたる17万世帯分の発電をしており、再エネの地産・地消だけでは無く、地域エネルギー会社「株式会社北風と太陽エナジー」を稚内市、市内事業者、再エネ発電事業者が出資して設立し、市内の需要家に提供するだけでは無く、余剰電力を北電の送電網などの協力を受けて札幌市などの大都会への供給、エネルギー資金を地域内循環させる取組などを推進中です。

 また、豊富町では、地下に眠る膨大な天然ガスを水素に転換する計画を進行中で、現在は、町内にあるセイコーマートのヨーグルト製造工場に水素エネルギーを提供、またエア・ウォーター社との協同開発で、数億立方メートルの賦存量があるとされる天然ガスの水素ガス化を推進しています。

 併せて、国内最大級の蓄電池施設では、127基の風車から発電されるエネルギー72万kwhを蓄電する規格を持っており、北海道北部への送電実証事業を行っていました。

 北海道新聞では、GX(グリーントランスフォーメーション)を特集しており、その中で、風力発電→余剰電力の蓄電→水素製造→移送などが特集されていますが、今後の海洋風力の促進などを含め、今回の視察で北海道のエネルギー政策の大きな可能性と事業性、関わる投資や経済活動にかなりの期待が持てる事を確信しました。


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