道内や暮らしへの影響
- 2022年02月27日
ロシアによるウクライナ侵攻は、世界中から非難されるべき蛮行です。
そして、この蛮行の結果として日本にも大きな影響が及ぶことは今日もテレビなどで様々な方が指摘していました。
問題は今後の日ロ関係がどのように推移していくのかということですが、当然のことながら悪い事ばかりが想定されます。
日本は欧米諸国と同様に制裁に踏み切ることになりますが、北方領土という問題があるからと言って腰の引けた制裁は世界中から非難がされるでしょう。
強い制裁は、相手を刺激して報復措置を呼び込みます。
北海道の場合は、北方領土返還に関わる交渉は「棚上げ」で済むはずがなく、限りなく「頓挫」する方向に進むと想定しなければなりません。
そうなれば、日ロ双方のビザ無し渡航は当然のことながら暗礁に乗り上げ、人道的に行われてきた元島民などの4島墓参も中止を余儀なくされるでしょう。
そして4島周辺で行われる昆布漁、サンマ漁などは領海に阻まれ不可能となります。
ロシア産のタラバガニ、鮭、ウニの他冷水系の海産物は輸入されず、高値どころか口に入らなくなる恐れがあります。
日ロ共同開発した「サハリン1・2」から天然ガスや原油も入ってきません。
ロシアは最大の小麦輸出国となっていますから、各国での奪い合いが始まるでしょう。
日本は、9割を輸入に頼っており、その輸入先は米国49.8%、カナダ33.4%、オーストラリア16.8%となっていますが、他の国がこの3国に輸入拡大を求めれば、必然的に日本に廻す量が減ってくることになります。
パンや麺類などの小売価格が跳ね上がるでしょう。
日本が食糧安全保障に無頓着で、食料の国内自給率は37%となっています。
これは、日本の政策が食料生産に力を入れること無く、安い海外から食料を輸入して賄うという政策をとっているからです。
何か起これば、食料は一番大事な安全保障となります。
これ以外にも、ロシアが理不尽な戦争を起こしたが故に、様々な影響が私たちにも向かってきます。国民生活に多大な影響をもたらさないように政府はどのような布石を打つのでしょうか。不安です。