道内各地でもPFAS(ブログ3761)
- 2024年12月01日
ことし問題化してきているPFASに関わって、国交省と道による水道水の検査が行われましたが、複数の自治体の飲料水道水からPFASが検出されました。
道においては、この間、ラピダスに供給する工水(工業用水)について検査を行いましたが、水源である安平川において7月16日に数カ所から取水した水から、政府の基準である1リットルあたり50ナノグラムを大きく超える95ナノグラムのPFASが検出されました。その後定期的に水質を調査し、10月21日には4.3なのグラムまで減少しました。しかし、PFASは自然界には存在しないことから発出源が必ずありますが、現在のところ特定されずに至っています。
このたびの調査結果は2020年4月から2024年9月の間で調査が行われ、道内179自治体のうち137市町村が検査を実施したようですが、そのうち、むかわ町で47ナノグラム、富良野市で28ナノグラム、日高町で25ナノグラム、余市町で13ナノグラム、当麻町で10ナノグラムが検出されました。
各地の水道水は地下水を利用している場合が多く、何らかの原因(産廃か?)によって水道水に混入していたことが考えられます。
PFASを巡っては、岡山県吉備中央町が継続的にPFASを含む水道水を飲用していた町民のうち、希望者約800人の町民を対象にした公費による血液検査を行う事としました。5年後にも同じような血液検査を行い、その結果を岡山大学が分析して発ガン率の変化など調査することにしています。
今回、道内でPFASが検出された自治体も、住民は長期間継続的に飲用として利用していたことから、住民の健康が心配となってきます。
土壌からの溶出なのか原因を究明することと合わせ、住民の血液検査を行って血中のPFAS濃度を明らかにすることと、ガンの発生率についても調査することが必要では無いかと思います。