道経産局が教育へ介入
- 2018年04月07日
なんと、前川氏授業への文部省介入と同じ事が北海道でも起きてしまいました。
ニセコ高校で行われた「エネルギー問題に関する」公開授業で、講演者である北大大学院・山形 定助教の講演資料に北海道経産局がクレームを付けて講演内容の変更を要求したことが明らかになりました。
前川氏が行った授業に対し、国会議員が文科省へ横やりを入れ文科省が、授業を実施した名古屋市教育委員会に報告を求めたことが、教育現場への政治介入として大きく取り出されたことから、今回のニセコ高校の公開授業に道経産局が異常な反応を示し、「経産省資源エネルギー庁が認定したエネルギー教育モデル校が行うエネルギー問題の公開授業で、原発への疑義などを話されたら、自分たちの責任だけではなく本省でも問題になり、ひいては国会まで類が及ぶのではないか・・・。」と、自己保身と忖度が先に立ち、やっては行けないことをやってしまったようです。
資料にあった原発の発電コストに関する記述や、フクシマ原発1号機の水素爆発の写真、などについて、「他に見解もある」とか「印象操作」だとクレームをつけ変更を求めたとのこと。
これに対し、道経産局の八木雅浩資源エネルギー環境部長が「中立的に授業を行うためであり、教育への介入ではない」と弁明していましたが、まさしく介入以外の何ものでもありません。
原発の発電コストは何処にでも出ている資料であり、原発事故の写真は幾度となく報道されているもので、多くの国民の目に触れているもので何の問題も無いはずです。
ましてや、ニセコ町は泊原発のUPZ圏内にある自治体で、住民は毎度のように避難訓練に参加している地域であり、原発に対して多くの住民が感心を持っていることは自明であります。
「原発には他の見解もある」とするのであれば、原発は安全だということを公開授業で話せとでもいうのでしょうか。
規制委員会でも、「原発は絶対安全ではない」と言うとおり、だからこそ避難訓練を行うのではないでしょうか。
自己保身と忖度で墓穴を掘ってしまった道経産局、地方の官僚まで毒されてきているようで残念です。