道職員の長時間労働
- 2017年03月23日
電通の職員であった「高橋まつりさん」が過労死したことから、長時間労働が社会問題化して、国も時間外労働の規制に乗り出しました。
今日の予特は、所管の総務部に対し、行政として「雇用、労働」を所管する道の長時間労働の実態と改善に対する考え方を問いました。
まず、道職員の時間外労働に実態は、平成27年で、
・年間360時間超の職員数=421人
・年間720時間超の職員数= 61人→月平均72時間
・年間最大時間外勤務数=1,347時間
となっていました。
考えられますか、厚労省の労災認定基準は月80時間、過労死認定基準は月100時間です。
年間1,347時間と言えば、毎月112時間の時間外、完全に過労死基準を越えています。
1日8時間の勤務時間に換算しますと、1,347時間≒168日となります。
年間52週として休日104日+祝日17日=121日です。
1年間1日も休まず仕事をして、さらに47日分も加算される事になりますから、1年を(365日+47日)412日間分の仕事をしていることになります。
口がアングリです。
さらに、時間外勤務を申告しない「サービス残業」が横行、道という会社の社長である知事はこのことをどのように思うのか質しましたが、時間外勤務は臨時的、緊急的な業務であるとのこと、年間1,347時間が臨時的、緊急的な状態なのか、その感覚を疑いたくなります。
まずは、平成29年中に720時間超をゼロにすることから始めたいということです。
この10年間に約5,700人の職員を削減してきましたが、行政需要が毎年増え続けており、仕事がオーバーフロー状態となっています。
まずは、健康でなければ道民サービスが停滞してしまいます。
そして、仕事量に見合った適正な人員配置を改めて見直さなければ、道職員の過労死も現実のものとなってきます。