道警のヤジ排除
- 2019年08月02日
昨日、参議院選挙戦中に行われた札幌での安倍晋三氏の演説に関わる道警の行動について、早急に事件の確認を行い、何の根拠で行った行為なのかを明らかにすべきである、ということをブログに書かせていただきました。
日が明けて、今日の道新に掲載されたのは、昨日行われた知事の定例記者会見での記事でした。
新聞報道では、<道警のヤジ排除について知事は、「道警で確認を続けている。速やかに事実関係の確認を行ってほしい」、確認が終了して道警から報告があった場合には「私も記者会見で話したい」と語り、確認作業の見通しについては「明確にできないという回答だった」とし、時間を要している原因は「道警に確認いただきたい」とした>、ということです。
道警は知事の所管であり、その管理は北海道公安委員会となります。
北海道公安委員会委員は、知事が推薦し北海道議会が承認します。
さて知事は、
なぜ確認に時間を要している原因を、自ら道警に問いたださないのか?
なぜ、知事の権限として事実確認を早急に行うように指示しなかったのか?
知事の目線は道民目線ではなく、警察目線なのか?「それは道警に確認いただきたい」とは知事自身、まったく「他人ごと」としか受け止めていないのか?
それとも、菅義偉氏の「めんこ」のためにこの事件をあやふやにしたいのか?
話は戻り、都道府県知事の所管の下に都道府県公安委員会が置かれ、都道府県公安委員会は都道府県警察を管理しています。
公安委員会の役割については「警察、強い執行力を有しており、独善的な運営がなされたり政治的に利用されることがあってはならない。
公安委員会制度は、国民の良識を代表する者によって構成され合議制の機関が警察の管理を行うことで、警察の民主的運営と政治的中立性を確保することを目的に設けられている。」と規定されており、管理とは「事務執行の細部について個々の指揮監督を含まないが、公安委員会の所管事務について大綱方針を定め、その大綱方針に即して警察事務の運営を行わせるために、都道府県警察を監督する趣旨であり、警察庁または都道府県警察における事務の処理が、大綱方針に適合していないと認めるときは、必要な指示を行うこととなる。」とされています。
北海道公安委員会は5人の委員で構成され、互選で委員長を選出、毎週1回定例会議を開催し、道警からその時々の諸問題について報告を受け、また、道民から寄せられた意見、要望、苦情などについての処理について詳細な報告を受け、これらを審議して必要な提言を行っています。
さて、公安委員会は今回の「ヤジ事案」の報告を受けたのでしょうか?。知事にも報告していない事案だから、道警の言う通り触れていないのでしょうか。
事件は、テレビでも全国放送され、道警の誰が道民を拘束したのか明らかです。
確認に時間がかかるはずがありません。
そして議会は公安委員を承認した責任があります。
北海道公安委員長から道議会に説明があってもいいのではないかと思います。