道議選を利用(ブログ3185)
- 2023年04月12日
道議会釧路市選挙区(定数3)で2位に当選した「鶴間 秀典氏」が、来年行われる釧路市長選挙に立候補する意向を表明したことが道新に掲載されていました。
この方は何を考えて道議選挙に立候補したのでしょう。
新聞では、20年10月の釧路市長選挙に落選したとのこと、然らば、今回の道議選への立候補は、釧路市民や道民のために4年間道議会議員として活動することが目的では無く、来年の釧路市長選のために今から知名度を上げておこうという魂胆だったのでは。
平たく言えば道議選を利用しただけ?
様々な理由で立候補する方がいますが、この行為は2つの意味で鶴間氏の人間性を疑います。
先ずは、鶴間氏に道政での活動を期待して貴重な1票を投じた有権者を裏切りました。
道議として、「食糧自給率の向上、再生可能エネルギーの推進、医療・介護の充実」を目指すと訴えた鶴間氏に票に託した有権者の声と思いを踏みにじる、その事に何の躊躇も感じない鶴間氏は、政治家として失格です。
そして、今回の釧路市選挙区では3名の定数に5名が立候補し2名が落選しました。
この二人は現役の道議会議員だった方です。悪戯にこの二人の政治生命を閉ざしてしまうことに思いを巡らすことも出来ない、いわゆる人の心の痛みを感じることが出来ない鶴間氏は、何かが欠落しているとしか思えません。
周りがどう思おうが、自分の「利」しか頭にない方を「利己主義者」と言います。
政治家は、「利己」では無く「利他」に身を置かなければなりません。
いつ、何があっても相手の立場になって、正しい「利他」のために活動することが求められます。
取材に対し「道政の経験を得た上で、釧路市長として市民のための政治を実現したい。」とは良く言ったものです。
これまで阿寒町議を1期、釧路市議を3期務めたのであれば、市長になるために道議を経験するという必要性を説いても空虚に響きます。
道議は広域自治体の議員であり、道政への政策提言とチェックを行う機関です。
一方、市長は基礎自治体の首長であり、予算編成権・予算執行権・人事権を有する最高責任者であり、双方の職権は性格の違うものです。
また鶴間氏が考える、市長になる前に道政を経験する目的が違う所にあるとしても、約1年半という中途半端な期間では道政の全てを掌握することは不可能に近いと思います。
したがって、道議選を利用した本当の理由は知名度を拡大する事、議員報酬を資金として確保することでしかないように思えます。
彼の1年半の道議会議員としての活動を注視したいと思いますが、有権者を愚弄した行為は、来年の市長選でブーメランのように返ってくることでしょう。