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遺骨を基地の土砂に

  • 2021年03月01日

 琉球朝日放送によると、沖縄県の辺野古基地建設の基盤材に、沖縄戦の激戦地となった本島南部の土砂を採取するという国の方針に反対するボランティアが、那覇市泉先の県民広場でハンガーストライキを始めたとのことです。

 報道によると、

<このハンガーストライキを行っているのは、沖縄戦の遺骨収集ボランティアのグループ「ガマフヤー」の代表をしている具志堅隆松氏です。

 沖縄防衛局に土砂採取計画の断念と、この地域から土砂を採取する採石業者に対し、工事の中止命令を出すよう県に求めています。

 具志堅代表は「これは基地に賛成とか反対とか言う以前の、人道上の問題だと思っています。 戦没者の遺骨を埋め立てに使わないように、県の方でぜひともこれに中止命令を出して下さい。」と訴えています。

 ハンガーストライキは、1日から6日までの実施を予定しています。>との内容です。

 まさしく、非道な国のやり方に対して命がけの抗議をして行っています。この事実を官房長官時代に沖縄担当相も兼務して何が何でも辺野古を推し進めてきた菅氏はどのように受け止めているのでしょうか。

 赤旗日曜版には、この土砂採石事業者である「沖縄土石工業」と採石場所の土地を所有している「農業生産法人コーラルファーム」は、二階幹事長の沖縄後援会の幹部が深く関わっている事がスクープされています。

 菅氏と二階氏で沖縄の尊厳をことごとく傷つけています。

 この二人には、本当の保守の思想は持ち合わせていないと思います。

 あの戦争で国のために犠牲になり、未だに遺骨が埋もれたままで土砂と渾然一体となっている地域の土砂を採取し、自分たちを死に追いやった米国軍の基地の土とすることを何とも思わないのでしょうか。

 保守の思想を持たれている皆さんからすれば、戦争で国の犠牲になった方々は英霊であり、神として慰霊しなければならない対象のはずです。それとも、沖縄の方々だからなのでしょうか。

 同じような事が北海道でも行われています。

 アイヌの墓を掘り起こし遺骨を採取しておきながら、未だに先祖の遺骨の全てをアイヌの方々に返還をしていない国立大学という研究機関のエゴ。

 菅氏もふるさと秋田県には先祖のお墓があるでしょう。

 二階氏も和歌山県に父母や先祖のお墓があるでしょう。

 お二人とも先祖の墓参りもせず、ましてや遺骨などどうでも良いというお考えなのか。

 沖縄の方々の先祖への思いを我が身に置き換えるという想像すら出来ないくらい人間性を忘れてしまったのか。

 この暴挙は、国民の賛意を得られるものではなく、即刻、中止をすべきです。


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