避難所の環境整備を(ブログ3465)
- 2024年04月06日
今日で、能登半島地震から4週間が過ぎたことになり、18日現在で、石川県内の370避難所で避難生活を余儀なくされている方々は1万5130人となっています。
そして劣悪な避難所の生活には、まったくプライバシーがありません。
日本は近年にも多くの地震による大規模災害を経験していますが、その度に指摘されてきたのが避難所での生活です。
体育館や大きなスペースでの「雑魚寝」、床にはブルーシートで保温が無く、食事は保存が利く冷たい物、水が不足してトイレは十分機能せず、排泄に問題が生じ、入浴も出来ず、洗濯もままならない。女性は着替える場所も無く人目を気にしながら、イヤ、まだまだ私たちの気がつかない劣悪な環境なのだと思います。
10年以上経過してもなお、避難所生活は改善されておりません。
やっと段ボールによるベッドなどが支給される避難所もありますが、パーテーションなども不十分なままです。
確かに、欧米と日本の地理的な違いがあるとしても、なぜ、こんなに違いがあるのでしょうか。
様々な施策への予算は政治家の目に見える成果ですが、避難所への予算配分は政治的効果が薄く「票」にはならないと考える政治家が多いのでは無いかと思います。
「兆」単位で、必要とも思えない予算配分を行う一方、災害が多い日本で避難所にかける予算は微々たるものだと思います。
しかし、政府がその気になれば、欧米基準の避難所の設置は十分に可能ではないでしょうか。それを拒んでいるのが、「同情はするけれども、被災地だから仕方が無い」と考える日本人が多いということかも知れません。それは、「もし、自分や家族が同じ境遇になった場合は」という想像力が乏しいということです。
これは、自然災害であって、自らの意思や力では防ぐことの出来ない事象であり、明日の自分自身なのです。
そして、国民の命を守ること、国民に衛生的そして健康に過ごすことが出来る環境を提供するのことは政府の責務ですが、今の政府はその基本を放棄しているようです。