避難民受け入れ
- 2022年03月23日
ロシアのウクライナ侵略は収まることを知らず、攻撃に使用される兵器の威力も日に日に大きなものとなり、ウクライナ国民に連日犠牲を強いています。
国外に避難する避難民は約300万人を超え、国内での非難も約650万人と1,000万人近くが戦火で住まいを追われています。
ウクライナの隣国に当たるポーランド、ルーマニアには多くの避難民が徒歩や列車、自家用車などで続々と訪れ、受け入れも許容範囲に近づいています。
その他にも、欧州最貧国のモルドバも既に人口の1割に当たる避難民を受け入れ、EU各国も受け入れの体制を準備し始めました。
残念なのは、ウクライナからの避難民についても脱出する際にアジア系やアフリカ系の人たちへの差別が指摘されていることです。
私たちは、全ての人が国籍や人種を問わずに戦争から逃れる権利を有していることを忘れてはいけません。
そして、遠いヨーロッパの話として眺めているのでは無く、日本も避難民を受け入れる姿勢を国際的に明らかにしなければなりません。
日本でも避難民受け入れの窓口を各都道府県に設置し、滞在ビザも就職できる長期のビザ発給を検討していますし、自治体によっては公営住宅を確保したり、日本語学校の支援、子供達の受け入れも準備しているところが有ります。
昨年、テレビの日曜劇場で「日本沈没」という小松左京氏原作によるドラマが放映されました。
その中で、日本が沈没する場合の国民の移住先について、外務省や経産省等が中心になって各国に交渉する場面がありました。
快く受け入れを表明する国もあれば、日本のトップ企業そのものも移住させるという条件を付ける国もある、そして難色を示す国もある。国によって様々な事情はあるにしても、日本がこれまで世界各国とどのような繋がり・関係を持ってきたのかが評価される場面でもありました。
いつ、何があるか想定し難いカオスな世界に暮らす地球人として、助け合いはヒューマニズムそのものでは無いかと思います。
日本がそして私たちがそのために出来ることを「お互い様」として実践しなければなりません。