避難民受入
- 2022年04月07日
日本の政府専用機でウクライナからの避難民20人が日本に到着しました。
150人搭乗できる政府専用機、さらに政府専用機が飛ぶときは、運行中のトラブルに備えて予備機も一緒に飛ぶことになっていますから、日本への希望がある場合は、この段階で300人を搭乗させることも可能だったということです。それがたったの20人。
TBSニュースによると、日本への避難民を受け入れを支援する長崎県のNPO法人のもとには約50組の来日希望者から連絡が入っていたとのこと。NPO法人は政府にどうすれば政府専用機に搭乗できるのか、幾度となく外務省問い合わせましたが、何の情報も得られなかったということです。
のこのNPO法人の代表者がTBSの取材に対し、「外務省は『まだ調整中』ということだった。せめて何処に問い合わせればいいのか教えていただければ良かったのに、何とか専用機に搭乗させてあげたかった。」と外務省の対応に不信感をつのらせていました。 このことは、昨年のアフガニスタン内乱の際に日本大使館関係者の救出に向かった自衛隊機が数人の邦人のみの搭乗で離陸し、現地採用の大使館スタッフを救出しなかったことと重なります。
この時は、各国が情報を早く入手し、避難を即座に判断した結果、それぞれの国民のほぼ全て約10万5,000人を退避させましたが、日本はその判断が後手になり、結果的には、先ほどのように現地スタッフだけでは無く、NGOで活動している方々も置き去りすることになりました。
現在、既に日本には約400人近くのウクライナ避難民が入国していますが、政府専用機を2機も飛ばしながらたったの20人、避難民救出を事前に意識していなかったのか、林外相がポーランドに着いてから思いつきのパフォーマンスを行ったのか、現地に日本への避難を希望する方がいなかったのか、そして、この20人はどのような基準で選考されたのか、このことについて政府は何も明らかにしていません。
そして、今後も避難民を受け入れるのか、受け入れる場合に国内での滞在期間をどこまでと考えているのかなど、基本的な検討が為されていないように思えます。