都知事選が示すもの
- 2020年07月07日
東京都知事選挙が終了して、具体的な数字が発表になりました。
選挙前の小池知事は、コロナ感染者の増加に対して具体的な手を打たず、「夜の街」ばかりを強調し、「自粛では無く自衛」と言って自己責任を前面に出し行政としての対策を打ち出さず責任逃れをしてきたこと、そして、「女帝~小池百合子」という本が出版され、虚飾に満ちた半生があからさまになったにも関わらず、選挙結果は前回の知事選291万票より約75万票上積みした約366万票というで圧倒的な得票で勝利しました。
2位の宇都宮健児候補、3位の山本太郎候補、4位の小野泰輔候補の票を合算しても約211万票と遠く及ばず、またもや惨敗です。
今回の都知事選挙では、残念なことに野党が1本化出来ず分裂選挙になったことも小池氏に塩を送った結果となりました。
宇都宮候補は、立憲民主、共産、社民が推薦しましたが、国民民主は自主投票としてしまいました。
選挙に度に言ってきましたが、巨大な敵に打ち勝つには「小異を捨てて大同に就く」ことが大事なのに、今回も自党のメンツにこだわり野党の力を一つに出来ませんでした。
特に、山本太郎氏は野党統一候補の要請を断り、あくまでも「れいわ新選組」の名前にこだわって出馬、野党には「消費税5%を公約にするならば」と、要請した各党が受け入れられない条件を、承知の上で突きつけました。
知事選という地方選挙で、国策である消費税を公約にしても現実的では無いことは明らかです。
国政は、この秋にも解散総選挙が有るのでは無いかと動き始めています。
そしてJNNの世論調査では、安倍政権の支持率が未だ38%に低迷をしています。
何度でも言いますが、巨悪に対抗できるのは小さな野党ではなく、対抗軸となり国民に期待感を抱かせる大同団結した野党です。
一刻も早く、基本政策で合意をし、具体的政策はおおどころで一致して来たるべき戦いに備えるべきではないでしょうか。
誰もが腐敗しきった今の政権をこのまま維持することを良しとはしていません。
各党の党首が英断を下し、各選挙区で統一候補を立てる準備をすべきです。