酷暑の東京五輪
- 2017年08月21日
東京五輪の暑さ対策について新聞に掲載されました。
東京五輪は2020年7月24日~8月9日、パラリンピックは8月25日~9月6日の開催となります。
ここ数年の日本の夏は、真夏日ではなく猛暑日の連続で、時には酷暑と言われ熱中症で死人まで続出する耐え難い気温となっています。
まさしく、東京五輪の最中はこの酷暑が連続することが予想されことから、今からその対処、準備の研究が行われています。
世界は広く、各国の選手は様々な気候の中でトレーニングを積んでいることでしょうが、開催国が提供すべきなのは、全てのアスリート、とりわけ屋外での競技にはベストコンディションを提供することに最大の配慮だと思います。
1964年に行われた前回の東京五輪は、10月10日~10月24日で、今でも10月10日は体育の日として祝日になっています(今は10月の第2月曜日)。
なぜ、10月10日から開催したのか、これまでの統計からこの期間が一番天候が安定していたからであり、期間中の気温も16~20度とスポーツの最適気温でした。
日本は、この酷暑を味方にしようと作戦を練っていますが、本末転倒ではないでしょうか。
これで勝ったとしても、本当の実力ではないと思います。
選手が熱中症で棄権をしたり、有ってはならないことですが倒れたり、死者まで出してしまったらJOCは何と言い訳をするのでしょう。
前回の東京五輪と同様に10月開催を再考すべきです。
そうでければ、過酷な陸上競技や屋外競技を少しでも気温の低い地方に移すべきです。