鈴木知事の事業レビュー
- 2019年08月21日
鈴木知事が、高橋はるみ知事時代からの事業を再評価する「事業レビュー」に着手するということです。
知事が就任した後に直接お話をする機会があり、その時に、「行政は継続であり、知事は『就任100日スタートダッシュ』と話されているが、急に舵を切ると軋みが生じる。 少し時間をかけて徐々に舵を切ることで、鈴木カラーを出すべきだ。」と話したことを思い出しました。
知事が就任してから、道の厳しい財政について改めて認識されたのか、知事の公約に関わる政策予算に振り向けることが出来る予算の少なさに気が付いたようです。
そして、自由に使える予算をねん出しようと考えたのが「事業レビュー」だと思います。
各部局間で重複していた事業の統合や、効果が不明確な事業を再編するなどの見直しは、これまでも行政として不断に行わなければならないことであり、改めて「事業レビュー」を行うことで対象の事業が出てきたとすれば、高橋知事の道政運営が緩慢だったということになります。
また、子育て支援の充実や特定目的基金、食の安全安心などの事業は、道の単独事業だけではなく各基礎自治体や民間企業を巻き込んだものも多くあります。
それらの施策の予算は、既に道民に浸透したものとなっており、簡単に切り替えることが困難なものもあることから、再評価後の事業の改廃については慎重に運ばなければならないことになります。
過去にも堀達也知事の下「時のアセスメント」という事業レビューを行ったことがありました。
鈴木知事が行う事業レビューは、単に予算をねん出するが故に拙速とならないよう、時のアセスメントなど過去の取り組みを十分に斟酌しながら進めるべきだと思います。