防衛省の隠れ借金
- 2017年09月09日
来年度の防衛省概算要求が示されました。
前年度比2.5%増の5兆2,552億円で、政府内で基準としていたGDP1%枠は安倍晋三内閣となってから無視され、さらに5兆円のキャップ(上限)も外されてしまいました。
中国からの脅威と北朝鮮の核、安倍晋三は本来の任務である外交による平和を追求する事無く、戦力による抑止力に依存しています。
今後もこの方針を貫けば、抑止力には抑止力の原理どおり、相手より勝る戦力を常に用意しなければなりません。そして今、際限のない競争に足を入れてしまいました。
自民党の議員の中にも「日本も核を所持すべき」という発言をする方もおり、懸念がされます。
そしてもう一つ、防衛費の年間予算以外にも武器購入の後年度負担、いわゆる隠れ借金があるようです。
そして、その額がすでに5兆2,250億円にも達しているという事実を政府は明らかにしていません。
最近だけでもミサイル防衛に1,791億円、迎撃ミサイルSM3ブロック2Aに472億円、PAC3改良型に205億円、南西警備部隊装備552億円、ステルス戦闘機F35購入6機分881億円、オスプレイ購入4機457億円、無人偵察機グローバルホーク144億円などを米国から購入、さらにこの5兆2,250億円には含まれていませんが、イージスショア2基分1,600億円も購入する事を日米2+2で約束しています。
いわゆる分割払いですが、年間の防衛予算とほぼ同額の借金がすでに貯まっており、今後も貯まり続けます。
それも米国の軍事産業の言い値で買うことになり、トランプもウハウハでしょう。
高額すぎる借金を今後も増やし続け、そのツケを5年・10年後に先送りし、国民には知らせない。
政府が必要だと判断するのなら、情報を明らかにし、国会で十分に議論すべきではないでしょうか。