限りなくNATOへ(ブログ3282)
- 2023年07月18日
岸田氏は、NATO連携拡大(北大西洋条約機構)の首脳会議に出席し、NATOとの協力拡大を盛り込んだ新文書「国別適合パートナーシップ計画」を発表しました。
この文書の内容には、「NATO部隊演習への自衛隊参加拡大」、「緊急援助の共同行動」を明記、その他に、「サイバー防衛対処」、「宇宙安全保障」などで連携することが盛り込まれています。
限りなくNATOに近づく岸田氏、何の意図があるのでしょうか。
岸田氏は、この国をどのような国にするというグランドデザインを国民に示したことが有りません。
今回のNATOとの新文書締結は、国会にも諮らず、国民への説明も無く、全くの暴走としか言いようがありません。
NATOは、加盟国への攻撃を全加盟国への攻撃とみなし、相手国に対して戦闘を行うという条約です。
NATOはフィンランドに続きスウェーデンの加盟も認める事になりましたが、現在戦争を継続しているウクライナについては加盟を認めていません。
当然のことながら、ウクライナの加盟を認めた瞬間からNATO加盟各国はロシアへの戦闘に巻き込まれることになるからです。
NATOが日本に連絡事務所を設置する案が浮上しました。この陰には中国を牽制するために、日本をNATOの一員として参加させようとする米国の動きがあるのでは、と推測するには無理があるでしょうか。
幸い、フランスのマクロン大統領が、「日本は北大西洋ではない。」として反対し、実現はしないことになりました。
それにしても、個別的自衛権(専守防衛)を集団的自衛権に拡大し、さらに自衛権ともかけ離れたNATOに独断で足を突っ込む岸田氏は、まさしく独裁者としてに映ります。
先ほども記載しましたが、NATOとの新文書はすぐに執行されるために憲法9条違反であることは明白です。日本は米国の「同盟国」ですが、「追従国」ではありません。
日台問題の作り出された緊迫感に日本が巻き込まれる現状にあって、ナゼに遠い彼方のヨーロッパにまで首を突っ込むのか。岸田氏は戦前の暗愚な指導者と同レベルの指導者に成り下がってしまったのか、それとも、「何も考えない中身が空っぽ」そのままに行動しているのか。1億2000万人の命を軽んじ、憲法を無視する岸田氏を、このままにしていると、日本の滅びは現実の物となるような気がします。