除排雪に力を(ブログ3125)
- 2023年02月01日
今も深々と雪が降っています。
今日から明日にかけて、渡島半島は大荒れになると気象情報は伝えています。
我が家もこの大雪で、年齢的に若くは無い夫婦が雪かきをしています。
隣近所も雪が降る度に雪かきに勤しんでいますが、高齢化と高齢単身世帯が多くなり、排雪が難しく、近所に雪を捨てる場所もありません。我が家の前の道路は「市道」ですが、既に車のすれ違いが出来ないほどとなっています。
市内の挨拶廻りをしていると、早く排雪をと要望する市民の声を私も聞きますが、事情を知る私が函館市の土木部に「何とかしろ」とはなかなか言えません。
近年は、夏場の公共事業が減少していることから、市内の建設会社が保有する重機やダンプの台数も減少、必然的に運転するオペレーターも十分ではありません。
私も除排雪の仕事を担っている建設業者さんから話を聞いてみると、「睡眠時間も短く、体力の限界の中で仕事をしている。事故が起きない事が不思議なくらいだ。」と話します。
業者の皆さんは、このような環境で除排雪に従事しています。
ここ数年の状況として、小さな民間の業者も参入していますが、その一方、コンビニやスーパー、パチンコ店などの大型駐車場を完備している事業者さんが除排雪業者さんと契約をしており、その除排雪を契約上優先せざるを得なく、その後に道路へということも有ろうかと思います。
さて、当然降雪が多くなれば幹線道路から除雪が始まります。10cm降雪があれば自動的に出動です。市道も道道も国道も、その程度の積雪ならさして問題ないのですが、一度に数十cmも降れば、道路沿いは雪の山になってしまいます。その積み重ねが今の雪山なのでしょう。道路に積み上げられた雪山の高さは2mを越える場所もあり、排雪では距離3~5m位でダンプ1台分にはなるでしょう。
函館市内の市道の総延長は約1,132km、同じく道道の総延長は約125km、国道は調べていませんが、市道+道道で約1,257km、日本列島の宗谷岬から鹿児島県佐多岬まで直線で約1,888kmですから、相当の距離だと言うことが判ります。
皆さんは、それぞれの自治体や関係者が除排雪に努力していることは理解しているものと思います。しかし、それがなかなか見えない事が問題なのかも知れません。
一方では、市民生活や物流への影響はとても大きいのも確かです。
そして、自治体によっては、除排雪が整っている所もあると聞いています。
物理的に時間がかかるのも一定程度理解しますが、多くの住民の要望ですので補正予算を組んででも機材やマンパワーを備え、除排雪に力を入れて欲しいと思います。