障がいとコロナ
- 2021年04月11日
コロナウィルス感染症が拡大しています。それも変異株が中心となって今までと違う早さで。
蔓延防止等重点措置県が6都府県となり、3月7日の緊急事態宣言の解除がどうだったのかと問われています。
「マスク、手洗い、三密を避けるという基本を守って欲しい」と壊れたテープレコーダー(今はこんな古い言葉は使わないでしょうけど)のように同じことしかアナウンスができません。
ここに至ってもそんなことしか言えず、時短・自粛以外に際だった対策を講じようとしない政府の学習能力の無さに、諦めの気持ちにも似た脱力感を覚えます。
肝心の医療機関の受け入れは改善されたのでしょうか、自宅療養では家族に感染させる可能性が大きいことから宿泊療養施設を用意しましたが、充足されているのでしょうか。
さて、今まで、表面に表れていませんでしたが、感染の可能性があるのは健常者だけではありません。
身体・知的・精神という3障がいにある方が感染した場合の対処は大丈夫なのでしょうか。
私は、北海道肢体不自由児者福祉連合協会の顧問をさせていただいていることから、とりわけ、障がいを抱え日頃から抵抗力の弱い子ども達が感染症になった場合、行政としてどのように対応するのか気になっていました。
身体の障がいや発達障害にある子ども達は、保護者などが常に側にいることが日常となっています
仮に子どもが感染症になった場合、医療機関への入院や宿泊療養施設への入所にしても隔離が原則となることから、側にいて介助してあげることも出来ませんし、逆に親が感染して隔離された場合、残された子どもの生活は誰が助けてくれるのでしょうか。
親は、この事がとても心配です。
北海道や函館市の障がい児者行政を担当する部署に問い合わせても、これらの事は検討もされておらず、納得する答えを持ち合わせていませんでした。
既に、国内でも累積で50万人ともいわれる方々が感染者となっていますから、どこかの自治体でこのようなことを経験し、どのような対処をしたかの前例があるはずです。
感染は人を選ばず、全ての国民がその危険に晒されています。
行政がすべきは、どのような環境下にある国民であっても等しく、心配なく医療を受けられる状況を整えると言うことです。
早急に、対応を検討するように函館市や北海道に申し添えました。