電力の自由化
- 2016年01月06日
今年4月から電力の自由化が開始されます。
誰もが認めるように、北海道は再生可能エネルギーの宝庫であり、水力、風力、太陽光、バイオマス、地熱、そして研究中ではありますが潮流発電等と、様々な電源を選択できる地域となっており、そのポテンシャルは、設備容量で約5億5,682万kwとなり、これを100万kwの原発で比較しますと、何と約556基分に相当します(資料参照:北海道再生可能エネルギー振興機構)。
京都大学助教授:小出裕章氏によりますと、少し古いですが、2000年における全国の発電設備量が、約3億kwということですから、単純に比較しても、全国の発電量を賄える設備量としてのポテンシャルが有ることになります。
まあ、エネルギーだけでも、北海道以外の全国を救って差し上げるだけのものを備えている北海道ですが、残念ながら、送電網が十分ではなく、北本連携も未だに低い容量でしかありません。
電力が自由化されても、このネックが解消されない限り、まさしく宝の持ち腐れとなってしまいます。
そして、北海道民もその恩恵に与ることができないわけで、現在のままでは、自由化参入企業がいくら頑張っても北電より数%安いだけしか道民にメリットがありません。
経産省が、新規参入する発電企業の電源構成(原発や既存発電所からの買電、再生可能エネルギー利用などの発電比率など)を義務づけしないことからも、原発所有9電力+「原電」、「動燃」、「電源開発」などに気を遣い、競争が強いられる自由化に本気でないことが明らかではないでしょうか。
しかし、何はともあれ不十分ながらも電力の自由化が始まりますので、まさしく、今年を、本来の電力自由化、電力の地産地消に向けてのスタートとしていくことにしなければならないと思い、「新規参入企業、頑張れ」とエールを送ります。