電通北海道の不正(ブログ3311)
- 2023年08月16日
電通グループ子会社の電通北海道が、道から委託を受けた新型コロナウィルス対策関連のコールセンター業務で、約1億5800万円の不正請求を行っていたことが判明し、電通北海道は、過大に請求した分は返納するとしましたが、当然、「返せば済む」という問題ではありません。
事の顛末は、委託を受けた電通北海道が、エグゼ社に再委託をし、エグゼ社は更に協力会社に再々委託したことから発生しています。
第1の問題として、道が再委託を認めていないにも関わらず、再々委託までしていたこと。第2の問題は、オペレーターが病気などで欠勤していても稼働していたことにして委託費を実際より多く請求していたことです。
このことを全く知ることも無く、単純に請求された金額を支払った道の管理能力にも問題が残り、「なあなあ」でやってきたことが浮かび上がります。
電通は、ご存じの通り東京五輪で国を揺るがす事件を起こし、その後、あちこちの自治体で一定期間の入札停止処分を受けていました。
私も、電通北海道は電通の子会社であることから、一定期間のペナルティーが必要ではないかと道に求めましたが、道は「電通北海道は別会社である」という理屈で入札停止処分を行いませんでした。
しかし、電通は、持ち株会社の「電通ホールディングス」の主要会社であり、電通北海道もホールディングスの関連会社である事から、同根であるのは確かです。このことを主張しましたが、道は、頑として別会社という理屈を押し通しました。
もし、この時に道が何らかの形で電通北海道にも遺憾を表明していれば、今回の様な甘い関係では無く、厳しい委託・受託の関係であったのでは無いかと思います。
当然、今回は、電通北海道によって委託要綱の不履行がなされ、報告も無く裏で再々委託まで行っていたのですから、タダで済むわけがありません。
当然、一定期間の入札停止は当然の処置でしょう。
その事が為されないとすれば、道と電通北海道にかなりの癒着があると言うことになります。