電通北海道の過請求(ブログ3327)
- 2023年09月05日
今日の経済委員会は、「電通北海道」による道への過請求についての議論が行われました。
既にご存じのように令和3年・4年のコロナ禍において、コールセンターの設置が急務となりました。
道は、このコールセンター業務について、電通北海道と他1社によるプロポーザルを行い、電通北海道のプレゼンが優秀と言うことで電通北海道に委託しました。
この段階で既に電通北海道は、「株式会社電通プロモーションエグゼ」に再委託を行うつもりだったのでしょう。再委託する場合は、その理由も含め道に報告することになっていましたが、それを怠り、道に報告せずにエグゼに再委託。あろうことかエグゼは、さらに外部コールセンターに再々委託をしてしまいました。
そしてその事実も道には報告することは無く、電通北海道の子会社である電通エグゼが実際に業務をしていないにもかかわらず、トンネルとしての役割を果たしていました。
再々委託を受けていたコールセンターは、日によって生じた欠員などを実績に基づきエグゼに請求、エグゼは実態を隠し道との契約のまま電通北海道に報告、電通北海道は契約通りの金額を道に請求して、当初契約通りの委託費が支払われました。
しかし、「好事魔多し」会計検査院が目を付け、事件が発覚。
今の段階で約1億5820万円の過請求があったことが明らかになりました。
令和3・4年は東京五輪が済んだ後になります。
当時、経済部に対して「電通北海道については、事件のあった電通の子会社であり指名停止を行うべきでは無いか」と求めました。このときは国内の都府県や自治体でも指名停止に及んでいましたが、道は、頑として「電通北海道は子会社では無く、独立した会社だ」と主張しました。しかし電通北海道は電通ホールディングの傘下であり、実質上の子会社となっています。
このときに何らかの措置を取っていれば、今回の事は防げたのかもしれません。
東京五輪の事件があった後の契約でも電通は体質が変わることが無いこと、そして、この種の事は「電通のカルチャー(文化)」と言うが明らかになりました。
今回の委員会では各会派が電通北海道とエグゼに対し、相当の処分を求め、道も規定に基づき必要な措置を講じると答えましたが、私は、事件を犯した電通北海道とエグゼを処分するだけでは無く、この事件の背景には、電通を信頼していた道の責任も大きいことから、脇が甘かったことを十分に反省し、道の幹部も処分を受けるべきだと主張しました。
来週から本会議が始まります。本会議では知事の責任が問われます。