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非人道的武器の使用禁止を(ブログ3289)

  • 2023年07月25日

 米軍がウクライナに供与した「クラスター弾」がロシアとの戦闘で使用されたことを米国政府が明らかにしました。

 クラスター弾は、親爆弾1発に200発以上の子爆弾を内包し、空中で爆発後は子爆弾が広範囲に拡がり、有効的な効果を発揮することから、これまでの紛争などでも多く使用されてきました。しかし、不発弾も多くそれが地雷としての機能も有するため、子どもが誤って手に取ったり、民間人がその被害に遭うことになる「非人道的な兵器」とされ、2008年には「クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)」が締結され、生産、貯蔵、使用、移譲が禁じられました。

 日本やNATO加盟国の大半を含めた110ヶ国以上が署名・批准をしていますが、米国、ロシア、中国、ウクライナなど30数カ国は加盟していません。

 しかし、加盟していないからといって戦争が終結しても長期間にわたり爆発の危険がつきまとう非人道的な兵器を使用しても良いという事にはなりません。

 米国のカービー国家安全保障回避戦略広報官が、「安全指針に基づいて適切に使用している。」と話していますが、非人道的な兵器を安全指針に基づき適切に使用しているという理屈は、全く理解に苦しみます。

 このことによって、ロシアもクラスター弾を使用する大義が出来たとして、おおっぴらに使用を始めます。条約を批准していないとはいえ、戦闘をしている双方が民間人の犠牲を拡大する、国際的な人道法に反する行動をとって良い訳がありません。

 条約を批准している日本は、同盟国である米国に対しウクライナへのクラスター弾供与を止めるように働きかけるべきです。

 そして、ロシアが使用する事への大義を失わさせ、国際的な批判を作り上げることに努力しなければならないと思います。


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