非核化と核の傘
- 2018年05月29日
朝鮮半島の非核化は、誰もの願いであり世界からも注目されています。
無論、日本国中、安倍晋三と与党など以外は、ということになるでしょうか(?)。
日本は唯一の被爆国です。
毎年、8月6日に広島で、そして8月9日に長崎で追悼の式典が開かれ、両市長や被爆者・遺族・子供達が、二度と原爆による悲惨な世界が来ないようにと言葉を紡いでいます。
しかし、その場での安倍晋三の口からは「核を禁止すべき」という言葉はついぞ聞いたことがありません。
日本は被爆国であるのも関わらず核を容認し、そして米国の核の傘にすがっています。 そのことから、唯一の被爆国にも関わらず、昨年国連で開かれた核兵器を違法化する「核兵器禁止条約」を採択しないどころか、その会議にも出席せず世界から落胆の目を向けられました。
また、その態度とは裏腹に、毎年国連に高校生の平和大使を送り出し、会議の冒頭に核廃絶に向けた訴えをしていました。
しかし、これさえも中国からクレームが入り、日本はおとなしく引っ込んでしまったことから高校生の訴えは昨年から行われていません。
このように本音と建て前を使い分けている日本を世界はすっかり見透かしています。
世界の外交において、主体的に核兵器廃絶のための行動を全く起こしていない安倍晋三が、朝鮮半島の非核化を声高に叫んでも、説得力があるのでしょうか。
北朝鮮は、核を廃棄しても金正恩体制の維持を目的に中国やあるいはロシアの核の傘に入るかも知れません。
アジアの安全保障は、少し姿を変えるかも知れませんが、相変わらず韓国と日本が米国の核の傘、そして北朝鮮は中国あるいはロシアの核の傘(?)。
例えそのようなっても、日本は北朝鮮のことを批判することは出来ません。