背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

食品ロス削減法

  • 2019年06月13日

 5月24日「食品ロスの削減の推進に関する法律案」が成立しました。

 このことについて食品問題評論家の垣田達哉氏が~食品ロス削減法が成立・根本原因の「作りすぎ」を是正しては~というレポートを週刊金曜日に掲載しました。

 抜粋しますと、

【 「食品ロスの削減」とは、「まだ食べることができる食品が廃棄されないようにするための社会的な取り組み」と定義し、おのおのの責務と役割をつぎのように規定した。

<国の責務>

 食品ロスの削減に関する施策を総合的に策定し実施する。

<地方公共団体(自治体)の責務>

 食品ロスの削減に関し、国および地方公共団体との連携をはかりつつ、その地域の特性に応じた施策を策定し実施する。

<事業者の責務>

 事業活動に関し、国または地方公共団体が実施する食品ロスの削減に関する施策に協力するよう努めるとともに、食品ロスの削減について積極的に取り組むよう努める。

<消費者の役割>

 食品ロスの重要性について理解と関心を深めるとともに、食品購入または調理の方法を改善すること等により食品ロスの削減について自主的に取り組むよう努める。

 と規定した。

 食品ロスは、国内においてここ10年ほど毎年約650万t近くにも達しており、国際的には国際連合食糧農業機関(FAO)が「世界の全生産量の3分の1に当たる約13億tの食料が毎年廃棄されている」と公表した。・・・中略

 そもそも食品ロスの最大原因は「「作りすぎ」にある。スーパーやコンビニ等の小売店では「欠品は罪悪である」という意識が強く、棚が開いていると売り上げのチャンスロス(買いたいと思っている人が買うのをやめる)につながる。食品を廃棄するよりチャンスロスを少なくした方が売り上げ・利益とも高くなるという考えだ。

 宴会の場合も同様で、食べきれないくらい料理を提供しなければ、他店に客が奪われるという不安がある。

 こうした小売店や宴会場などの事業者、そして飽食の時代を満喫している人たちの意識が変わらなければ、法律を作り税金を投入して施策を講じてもその成果は期待できない。】

という内容です。

 宴会などではよく「30・10運動」と言われ、乾杯後の「30分は料理を楽しみ、その後に懇談があって、最後の乾杯前の10分間で、残った料理を食べきる」というものですが、これがなかなか出来ません。

 私たちの世界がそうですが、乾杯後は各テーブルにお酌と挨拶に廻り、それが終わる頃には最後の乾杯となり、料理はほとんど手をつけないか食べてもほんの少しで、ほとんどがテーブルに残ったままという光景ばかりです。この習慣についても変えていき、宴会は料理とお酒と懇談を楽しむということを参加者全員が意識するようにしたいものです。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.