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飲食店認証制度

  • 2021年09月16日

 <道は、コロナウィルス感染症の緊急事態宣言下における飲食店の営業時間やアルコールの提供時間の緩和策として、山梨県をモデルとした認証制度を導入することとし、その調整作業に入りました。>と、今日の道新が伝えています。

 認証に当たっての「条件」として飲食店側に求めるのは、①店内のBGMのボリュームを低減し、結果として大声で会話しなければならない状況を避ける。②従業員は休憩時もマスクを着用し、換気の少ない狭い休憩室での飛沫・空気感染の可能性を低減する。③30分に1回5分程度の換気を行い、室内空気の滞留を防ぐ。など、28項目の基準に取り組んでいる飲食店に、コロナ対策推奨店のお墨付きを与え、規制の緩和を認めるというものです。

 確かに、客としては安心して利用できる目安となり、飲食店側は、規制要請を無視し努力しないで客を呼び込んでいる店と差別化を図ることができ、行政も積極的に認証を受けるよう飲食店側に促す制度となるでしょう。

 しかし、この条件にも少なからず「穴」があるように思えます。

 大きな問題は、②の30分に1回5分程度の換気です。

 一つ目は、これから冬に向かい、とりわけ寒冷地である北海道が入り口や窓を開け放して換気すると言うことは、室内の暖気も排出するということで、実効性が伴うのか。

 もう一つは、飲食店ビルなどに入店している店舗には入り口は開け放しても窓が無いという店舗も多く、当然、地下に入居している店舗も同様の作りとなっていますし、窓があっても開放できない造りとなっているビルも多いでしょう。

 個別立地の店舗では可能でも飲食店ビルに入居している場合は、努力のしようがありません。

 新しい、認証制度は山梨県が先行しているということです。

 既に、それらのことは解決済みだろうと思いますので、努力しようとしている飲食店によって不平等のない対策とすること、そして寒冷地という自然環境をどう解決するのかもきっちり提示することを望みます。


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