首相談話(ブログ3878)
- 2025年04月03日
石破氏が「戦後80年談話」を見送る方向のようです。
これまでの首相談話は、戦後50年の「村山富市首相談話」、戦後60年の「小泉純一郎首相談話」、そして戦後70年には「安倍晋三首相談話」がありました。
日本は、10年事に日本首相が過去の反省に立ち返り、平和への誓いを国内及び世界に発していました。
それ以前には、82年に宮沢喜一官房長官が「韓国・中国への過去の関係に深い反省。」という談話を発表、93年には、河野洋平官房長官が「過去の従軍慰安婦問題についてのお詫び、そして歴史の真実を回避する事無く、この問題を永く心にとどめ同じ過ちを繰り返さない。」という談話を発表しました。
その後、95年には村山富市首相が「戦後復興に対する米国はじめ世界各国の支援に感謝、一方、過去の一時期、国策を誤り多くの人々とりわけアジア諸国の人々に対し多大な損害と苦痛を与えたことへのお詫びと、唯一の被爆国として核兵器の廃絶、核不拡散体制の強化に邁進する。」との談話を発表。
2005年には小泉純一郎首相が「かつて植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大な損害と苦痛を与えたことに心からお詫びする。悲惨な戦争の教訓を風化させず、二度と戦禍を交えることなく世界の平和と繁栄に貢献する決意。今後は一衣帯水の中国や韓国と共に手を携えて過去を直視し歴史を正しく認識し、アジア諸国と相互理解と信頼に基づいた未来志向の協力関係を構築したい。」との談話を。
2015年には、安倍晋三首相が「20世紀には西欧諸国を中心とした植民地政策が広がっていた。先の大戦では300万人の同胞の命が奪われ、原爆投下や全国各地への空襲、沖縄の地上戦。アジアの国々や戦場となった国々では、若者の命が奪われ、名誉と尊厳を傷つけられた女性達がいたことも忘れてはならない。二度と戦争を繰り返してはいけないことを胸に刻み続けます。」との談話を発表しましたが、将来の世代に「謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」とも主張、謝罪外交にピリオドを打とうとしました。
そして、今年は戦後80年となります。
世界は、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ攻撃による民族浄化など国際間での紛争は、核による威嚇も口に出すほどになっており、ますます激化していますし、台湾有事も囁かれています。
米国も、トランプ氏によるグリーンランドの米国化や、貿易関税の課税による世界の経済環境の悪化などが戦争への引き金となる要素も抱えています。
しかし、石破氏は自民党の党内事情への配慮と政権の維持に汲々とし、談話を見送ろうとしています。
戦争にあれほどの反省をし、世界平和を構築しようと宣言した我が国の首相が、たかだか自民党内部への配慮と政権基盤といった内向きな指向のみで判断するのでしょうか。
国際社会の中で唯一の被爆国、そして、世界平和を誓う憲法を持ち戦争放棄を国是とする日本の首相が、戦後80年にどんな談話を発表するのかという国際社会の期待を裏切ることは、日本が再び戦争への道を歩み始めるのかという誤解にも繋がりかねません。