香川1区
- 2022年02月14日
今日は、世の中「バレンタインデー」一色というところでしょうか。
この年になると、家族の愛情がありがたく感じます。
私の妻や長男の妻、そして孫からのチョコレート、ウイスキーのロックでも飲みながらいただきます。
さて、今日は時間が取れたので久々に「シネマ・アイリス」で映画鑑賞です。
今日の目的は「香川1区」。
「ナゼ君は総理大臣になれないのか」の続編とでも言いますか、立憲民主党・小川淳也氏が挑む7回目の衆議院選挙にスポットを当てた内容です。
この間、1勝5敗の結果で初回は惜敗、2回目は比例復活当選、3度目で初めて1勝しますが、この時は民主党が圧勝し政権誕生を果たした時です。4度目5度目6度目も比例復活、そして迎えた昨年の衆議院議員選挙は、安倍内閣から菅内閣と自民党のやりたい放題の政権運営に国民の批判が渦巻いていたことから、香川1区も平井卓也氏と小川淳也氏の一騎打ちという注目の選挙区となりました。
そこに公示直前に日本維新の会公認で「町川順子氏」が参入、町川氏は同じく四国香川2区の玉木雄一郎・国民民主党代表の秘書を務めていた方で、結局野党分裂の選挙となりました。
映画は、50歳引退と自ら最初の選挙で約束したことを、「今止めるわけには行かない。」と有権者にどのように説明するかという自問自答の場面から始まり、相手候補である平井氏の議員会館でのインタビューも。
前作の「ナゼ君は・・・」のことは全く気にしていないと話す平井氏ですが、選挙本番になると街頭演説でも公然と「映画」を利用していると批判を繰り返し、追い詰められている平井氏が印象的でした。
小川氏の映像は、公示前の準備、街頭演説、町川氏の出馬に対して維新の会に野党1本化を求めた事が批判の的になった事への苦悩、両親や妻、娘達の小川氏への思いや家族ぐるみでの選挙、全国そして地元からのボランティアの方々の楽しそうな活動、離島で保守の王国の小豆島(選挙区)でのテコ入れ、自転車での遊説、次第に保守支持者が小川氏を応援し始める地殻変動などを追い続けました。
最終日、そして投開票日の両陣営の表情と供に当選決定の瞬間、涙の小川氏。
平井氏は復活当選を果たしましたが、画面からは確実に香川1区の空気が変わりつつある事を感じさせました。
当選会場で小川氏の次女にマイクが廻ってきて「18年間、お父さんの姿を見てきて、真面目にやっていてもなかなか報われないんだなあと、私もまたそんな世界に身を投じる事になると思っていましたが、そんなことは無かった。有り難うございました。」と涙ながらに話す場面が印象的でした。
また、選挙事務所も明るく、各団体からの「推薦状」も「必勝為書き」も奥の方に、そして道路に面したガラスにはボランテイアの方々の手による色紙を切ったハトや緑の木の枝が、事務所内には、支援者からの応援の言葉がA4のパネルで壁中に貼られていました。
選挙の風景も今までのような厳しさから、支持者にとって楽しい選挙に変貌しつつある事を、私たちも改めて受け止めなければと思い、映画館を後にしました。