背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

騙しの映像?(ブログ3317)

  • 2023年11月17日

 イスラエル軍がガザ地区の基幹病院であるシファ病院を、ハマスの拠点だという理由で攻撃し、院内も占領しました。そして、これが証拠だと主張する映像も公開しました。

 「ランディシ子ども病院」では、イスラエル軍の報道官が、壁に貼られていた紙に書かれたアラビア語の文字を指し「ハマスの戦闘員のシフト表だ名前が書いてある。」と主張しました。そしてそれを見た佐藤正久参議院議員はそれを自らのX(旧ツイッター)に映像を引用し、各報道機関や専門家達もそれが事実かも検証せずにその映像をテレビに流し、コメントをしています。

 しかし、「報道ステーション」はそこに書かれていたアラビア文字を解析し、名前ではなく、ただの曜日であることを指摘しました。すなわちこの紙片はただのカレンダーであった可能性が大きいということです。

 佐藤参議院議員は自民党の外交部会長という立場ですが、プロパガンダを鵜呑みにして判断するなど、本当に大丈夫なのかと不安になります。

 病院内で発見された「カラシニコフ自動小銃」も中東では広く普及しており、警備員も一般家庭でも護身用に所持されている極ありふれた銃で、イスラエル軍があらかじめ用意して並べておいた可能性が全く無いとは言えません。

 シファ病院は、ガザ最大の医療機関ですが、日常的には各国の報道記者達が出入りする「プレスセンター」のような状況であり、国連の職員やNGO関係者も同じように出入りしているとのこと。

 ここで 16年間医療活動をしていたノルウェー人医師も「私は病院内の何処にでも行ける。立ち入り禁止の場所など無かった。」と証言しています。

 また、ハマスの地下への通路として指摘したのは、単なるエレベーターの昇降空間である事も明らかになっています。

 それにしてもイスラエルのお粗末な主張と映像は、政権与党である自民党の外交部会長佐藤正久氏を欺すには十分だったようです。

 何れにしても、イスラエルの蛮行は世界中に明らかになり、それを擁護するバイデン氏は、世界中から指導者の資格を疑われる事になりました。

 そのバイデン氏に追随する日本もまた、「同じ穴の狢(ムジナ)」とみられることになります。

 日本は、戦争で大きな犠牲を払った過去があります。国際法を踏みにじりながら自国の論理を振りかざすイスラエルに、早く休戦を求め、そして停戦まで繋げていく役割を果たすことこそ、憲法前文に書かれた「国際的な役割を果たす名誉ある地位を占める」事に繋がる行為だと思います。

 話しは変わりますが、連日のようにイスラエルがガザ地区を攻撃し、女性や子ども、高齢者が泣き叫んでいますが、一方、今もロシアの侵略に晒されているウクライナの事が一向に配信されません。

 報道機関は、目の前の事にばかり追われているかのようですが、ウクライナの状況にも目を向けて欲しいと思います。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.