騙しのTPP
- 2015年11月14日
TPPは、大筋合意の内容が明らかになればなるほど、騙されたという思いが強くなります。
特に農業関係や一次産業の皆さんにとって、「こんなはずじゃあなかった」と裏切られた思いでしょう。
農業はいつも自民党に騙されてばかりであることは、農家の皆さんにとって「酸っぺい」くらい判っていることなのに、またも騙される。自民党に言わせれば「騙した方が悪いのか、騙された方が悪いのか」と開き直る。いつもの風景です。
どんなに騙されても、「補助金などで実質所得が確保されれば、農家は黙ってしまう」と見透かされ、バカにされ、それでも自民党を支持するという事に終止符を打たなければ、いつまで経っても日本の農業は前に進めません。
今回のTPPは、これまでの意識を転換するチャンスではないでしょうか。
自・公政権も「ピンチはチャンスだ」と言っているではありませんか。
「重要5品目、他の国に比べて輸入関税率は低い、セーフガードが有る。」と豪語し、国会決議は守られた開き直っていますが、「発効7年で関税率について再協議に応じる。輸入増緊急時のセーフガードの発動は1回のみ」というおまけまで約束させられてしまっていることを、後出しじゃんけんのように発表しましたが、これでは、TPP協定の本来の姿である関税撤廃に限りなく向かい、全ての農業生産品が非関税になってしまいます。
昨年の総選挙での危惧が、近い将来の現実となる内容となったのです。
しかし、TPPはまだ国会で承認されたわけではありません。
農家の皆さんは今度こそ騙されず、長年バカにされてきた自民党に鉄槌を加える時が来たと決断すべきです。