高価格のガソリン
- 2014年04月05日
経済産業省資源エネルギー庁が3日、レギュラーガソリンの全国平均小売価格を発表、全国平均は164.1円、北海道はガソリン1ℓが165円(地域によりますが)に達しました。
調査を代行した石油情報センターでは、消費税分が価格転嫁されたものとしていますが、1ℓ165円は、過去最高にせまる価格となってしまったもので、これから暖かくなってドライブなどの観光シーズンを迎えても、気軽にドライブとはいかなくなってしまうのではと心配してしまいます。
昨年の2月12日、10集連続でガソリンが値上がりし、153.8円になった時に当時のブログでも記載しましたが、思い出すのは福田内閣時代、ガソリンの暫定税率が期限切れとなったことを契機に、30年以上続いた「暫定税率」を、暫定なのだから廃止すべきと民主党が主張、暫定税率の延長が参議院で可決されずに2008年3月31日に一旦失効となり、その後、衆議院で再議決されるまでの1ヶ月間、ガソリン価格の内、暫定税率分の53.8円(1リットル)が安くなったことです。
暫定税率延長の再議決の際、期限を2018年3月31日までとしましたが、2010年の租税特別措置法の改正で、期限を定めず当分の期間とし、ガソリンの3ヶ月の平均小売価格が1リットルあたり160円を超えた場合、特例税率を停止するいわゆる「トリガー条項」が設けられましたが、東日本大震災の復興財源に充てることを理由にその適用を停止することになりました。
今、まさに消費税の影響とはいえ、160円を超え、165円となってしまいましたが、安倍政権は国民の生活や、産業の停滞に何も影響が無いと思っているのでしょうか。
増税をしたのだから暫定税率を減税することにはならないとでもいうのでしょうか。
160円以上は問題があるとの認識での「トリガー条項」だったはずですし、現実に165円となった今、暫定税率全てとは言わないまでも、国民生活や輸送関係産業への配慮が必要ではないかと思います。