高市議運委員長の文書
- 2018年10月30日
高市衆議院運営委員長が議院運営委員会に対し、議院運営委員長として目指す事柄という文書を提出、「①一般質疑の削減②ペーパーレス化の推進③押しボタン式投票の導入」を文章で求めたとのこと。
早速、強権的な個性を発揮し出しました。
②のペーパーレス化の推進については、先のブログでも掲載しましたが、タブレットの議場及び委員会室での使用と合わせて、賛意を示しますが、①の一般質疑の削減はいかがなものかと思います。
国会(議会)は言論の府であり、ここでの質疑応答は十分に尽くす事が求められます。その国会の議論を削減するとは議会の自殺行為に他なりません。
今回の臨時国会において、野党は5日間の質疑時間を確保するように求めましたが、高市議運委委員長は、1日とする言い始め、当初から、議論封じを画策していました。
「やっている感」だけの安倍晋三氏でさえも所信表明演説で「丁寧に、説明を尽くす」と話していましたが、まずは足下の議運委院長が真逆となる質疑の簡素化を言いだし、国会議論を骨抜きにする画策をしています。
また、③の押しボタン式投票の導入は、当初、投票の際に誰が青票(否=反対)、白票(可=賛成)を投じたかが分かる今の仕組みでは、議員監視の中で自分の本心を反映出来ないことを改善するためかと思いましたが、よくよく考えると、野党が投票に際して「牛歩戦術」を行い、審議時間切れでの廃案に持ち込む手法を無くすためのものだと思います。
これは、少数野党の国会戦術であり、野党になったことのある今の与党も理解できるところではないかと思います。
従って、今回の高市議運委員長の目的は、とにかく「モリ・カケ」や新内閣の不祥事に国民の目が行かないようにするためのミエミエの提案だったと思えます。
人口減対策、消費税増税での補完策、外国人在留期間に対する法改正など、審議する問題は山のようにあります。何はともあれ、審議時間は十分に取らなければ国会の意味を失うことだけは重ねて申し上げます。
※なお明日31日から3日まで、諸会議出席のため東京、岐阜に出張しますので、ブログは休ませていただきます。