高校の将来(ブログ3033)
- 2022年10月28日
道立高校の「定数内不合格者」が何人いるのか調べてみました。
これまでは、文科省が「定数内不合格者数」を公表しない事にしていましたから、道教委も道立高校の分について公表を避けてきましたが、今年度から文科省が開示を決めたことから、道教委も同様の措置を執りました。
その結果、22年度の道立高校各校の入学定数内の不合格者は1校1名のみだったそうです。この1校・1名はなぜ定数内不合格者となったのかは、かなりセンシティブな事柄から明らかにされませんでしたが、そうです、公立高校は受験すれば、ほとんどが合格すると言うことです。
自分の実力と入学してからの授業レベルを十分に考慮して受験する学校を中学校の先生と相談しながら決定すれば、15の春はやってくるのです。
一方、その分、私立高校の生徒数が減少したのかと言うと、学校基本調査では、平成23年と令和3年、つまり10年前との比較では、公立高校が▲24,435人減少(▲23.1%)しているにも関わらず、私立高校の生徒数は904人増加(3.1%)しているのです。
無論、生徒数が集まらず閉校になった私立高校は3校ありますが、そのほかの私立高校は、建学の精神を大事にし、特別進学コースの設置や部活動など特徴のある魅力的な学校運営への努力を重ね、頑張っているのです。
そうは言うものの、中学校卒業生徒数の減少に歯止めがかかっておりません。
令和3年では全道で40,983人だった中学校卒業見込み数が、令和9年の推計では39,236人となり、約1,700人の減少は、高校の3ないし4校分となります。
道立高校と私立高校の将来をどのようにしていかなければならないのかは、先送りせずに今から検討・協議をしていかなければならない問題だと思います。