FTA?TAG?
- 2018年10月08日
安倍晋三は、とことん国民に嘘を突き通すようです。
今度も日米二国間貿易交渉において「TAG(トレード・アグリーメント・オン・グッズ:物品貿易協定)という新しい造語まで作り、国民をだまかそうとしています。
安倍晋三氏は「二国間のFTA(フリー・トレード・アグリーメント:自由貿易協定)ではなく、ましてや茂木敏充経済再生担当相とライトハイザー通商代表との協議は、FTAに入る前の予備交渉であるFTD(フリー・トレード・デイール:自由貿易交渉)ではない」と話していました。
そのこともあって、FTAとは言えずTAGという造語で繕っています。
しかし、ペンス副大統領は「日本と歴史的なFTAに関する交渉をまもなく始める」と発言し、パーデュー農務長官は「我々が目指すのはTPPプラスだ」とTPP以上の譲歩を日本に求めていくと話していましたから、ワシントンでの関税協議では当然そのような内容になったのでしょう。
日本はこれまで「米国との貿易交渉はTPP11以上の譲歩な無く、TPP11が上限である」と話していましたから、ここに米国との交渉内容と国民向けの説明には乖離が生じてしまいます。
そして、TAGという造語まで作ってしまいました。
TPP11でさえも、米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、砂糖・粗糖を重要5品目として関税率の低減を行わないと衆参農林水産委員会で決議を行ったにも関わらず、各国との交渉では反故にされてしまいました。
今回の米国との二国間交渉においても、参院内閣委員会で「TPPの合意水準を上回る米国からの要求は断固として拒絶し、我が国の国益に反する様な同意は決して行わない」という附帯決議が与党である自民・公明、そして国民民主、立憲民主、日本維新の会の共同提出で可決されましたが、これも「TPP11プラス」だと言っている米国相手に守られることはないでしょう。
また、既にTPP11において、主食用米の輸入拡大について新規輸入枠7万トンの枠を設けましたが、米国との間ではさらに7万トンの新規輸入枠を押しつけられる懸念が有ります。
北海道出身の吉川貴盛農水相は、自らの就任会見でも「TPP11以上は無い」と言っていましたが、本当にそうなるのかは、FTAではなくTAGだと国民を欺いている安倍晋三氏次第と言うことになります。