G7で2週間の雲隠れ?
- 2020年06月01日
ドイツのメルケル首相が、6月末にワシントンで開催が予定されている「先進7カ国首脳会議(G7サミット)」への出席を辞退するとのこと。
その理由として「現時点の新型コロナウィルスの感染状況を考慮すると、ワシントン訪問には同意できない。感染状況の推移を引き続き注視する」と説明。
PCR検査態勢にいち早く取り組み、都市部のロックダウンや国民の生活支援などの政策を次々打ち出し、何よりも首相自身が国民の心に訴える呼びかけをしたことが高く評価されているメルケル首相ですが、規制緩和を行った5月中旬頃から、感染者が少しずつ増え始めており、今は、G7より国内のコロナ対策が最重要課題として出席を辞退したことは賢明な判断だったと思います。
一方、我が国のあの方は、全てが後手後手で有効な手段をうてず、アベノマスクで世界的に有名になりましたが、国民への訴えはプロンプター無しでは行えず、官僚の原稿を棒読みするだけで記者会見も聞いていることには答えられないという酷さに、支持率は急下降という状況となっています。
緊急事態宣言は解除しましたが、黒川事件が尾を引いており、さらに河井夫妻の起訴が現実的になってきていることから、早く国会が終わってくれることだけを願っているようです。
そこに、待っていましたとばかりにG7の開催、大好きなご主人であるトランプ氏に会えるだけでは無く、昭恵ちゃんと数ヶ月ぶりの外遊にワクワクしているのかも知れません。
どうせ、今回のG7はお互いにコロナのことを報告し合い、リーマンショック以来となるコロナ後の経済対策と併せ、「WHOには協力するな、中国は敵と」言う議長国のトランプの顔を立てる共同声明を出してチョンという位の中身だと思います。
そして、ご主人様と久しぶりにゴルフでもするのでしょうか。でもゴルフの映像が日本で流れたら、それこそブーイングでしょう。
日刊ゲンダイには、<現在、政府は米国からの入国者に対し、原則2週間の隔離生活を送ることを要請している。そのため、安倍もG7から帰国した後は首相公邸などで隔離生活を送ることが検討されている。逆に言うと、G7に出席したら、その後2週間、人前に出ないで済む。これこそ安倍の狙いではないかと憶測されている。
世界のトップリーダーを気取るなら、「こんな状況だからビデオ方式にしよう」とトランプ大統領を説得すべきでしょう。首相の訪米ともなれば、秘書官や記者ら随行者の数も膨大で、彼らも帰国後に2週間の隔離を余儀なくされるわけです。官邸も機能不全に陥ってしまう。避難逃れの雲隠れを許し、支える自民党もどうかしている。>と掲載しています。
自国のコロナ対策が最優先として出席を辞退したメルケル首相、自国のコロナ対策は二の次で、米国に行きたくてしょうが無い安倍晋三氏、これで、政治家としての軽重がよく判ります。
残りの各国首脳も、G7どころでは無いと思いますが、さて、どうなりますか。