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GW後の緊急事態期間

  • 2020年04月25日

 いよいよ明日からゴールデンウィーク(GW)に入ります。

 5月6日水曜日までの飛び石ですが、政府は経済団体に対し、飛び石ではなく12日間の連続休日を求めたようです。しかし、本音では7日(木)・8日(金)を含め9日・10日の土日までの16日間の超大型連休を望んでいるのかもしれません。

 休みが多くなれば、会社に行かなくてもいいことから3蜜が抑えられると思っているようですが、すでに「ステイホーム:在宅」から解放されたくてどうしようもない方々が、郊外に足を向け始めています。

 各地では、人が集まりそうな観光地などを立ち入り禁止にするなどの対策を講じていますが、政府や都道府県知事の思いを汲んでジーっと在宅だけで過ごすには12日や16日間に及ぶ家族そろった休暇は長すぎるかもしれません。

 さて、政府が専門家会議と協議をして決めた緊急事態宣言の期間である5月6日までとは、果たしてどのような根拠に基づいて決められたのでしょう、そのことについて、国民には納得のいく説明はありませんでした。

 ただ漠然と、平年ではGWに多くの人が移動をするが、今年は感染拡大を防ぐために外出の自粛をしてほしいとの思いで5月6日までと決めたような気がします。

 しかし、国民の多くは5月6日までに感染のピークが終わるなどとは思っておらず、当然6日以降も緊急事態が続くのだろうと思っています。

 何の根拠も無いままに決定した緊急事態期間ですが、当然6日ないし7日には新たな期間延長の説明が安倍晋三氏から行われることになります。

 この時にも、「この位の時期には」などという根拠のない期間設定であれば、政府と専門家会議の信頼が崩れるだけではなく、国民の自粛へのモチベーションも失われることになるでしょうし、そうなれば、商店なども自粛をやめてしまうでしょうし、人々が「ステイホーム」から「アウトドアー」に向かうことも危惧されます。

 また、これまで緊急事態期間中に専門家会議が意見具申し政府が行ってきた様々な対策についての検証が必要であり、新たな期間設定には、その検証に基づいた新たな対策も同時に説明されなければなりません。

 多くの国民は、今、政府が行っている緊急対策の10万円給付や、商店、中小企業等への支援金、雇用調整助成金、無担保・無利子融資などは、5月6日までの分と認識していますから、第2弾の給付金・助成金・融資をどのようにするのかも求められます。

 また、実態の伴ったPCR検査の拡充、感染者への対応、医療機関への支援などもギアを1段・2段上げた対策が必要となってきます。

 意地になって、大きな顔に小さなマスクを付け続けている方の力量が問われるGW後となるでしょう。


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