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GXシンポ(ブログ3830)

  • 2025年02月09日

 昨日、「函館渡島桧山ゼロカーボン北海道推進協議会」主催の「GXシンポジウム」が市内の競輪場「テレシアター」で開催されました。

 推進協の副会長・池田北斗市長から開会の挨拶が行われシンポジウムが進行、先に経産省資源エネルギー庁・省エネ・新エネ部長 伊藤禎憲氏の「函館渡島桧山のGXと地域経済をつなぐ未来」と題したリモートでの基調講演があり、「我が国における脱炭素電源のニーズの高まり、第7次エネルギー基本計画のポイント、GX2040ビジョンのポイント、北海道の風力発電のポテンシャルと道南への期待、洋上風力の周辺産業集積、人材育成」などについて、道南の有利さを話し、同じく国土交通省北海道局長 坂場武彦氏からは「GXと港湾利用・地域の活性化」と題した基調講演があり、「洋上風力発電に関わる時間軸、促進地域指定への流れ、風力発電建設・維持管理等に関わる港湾機能と役割、基軸港湾と現地をつなぐインフラ整備」などについて説明。

 その後、パネルディスカッションに移り、株式会社 北海道21世紀総合研究所取締役会長 長野実氏、函館市商工会議所会頭 久保俊幸氏、函館渡島桧山ゼロカーボン北海道推進協議会会長 函館市長 大泉潤氏、経産省資源エネルギー庁風力事業推進室長・北海道GX推進官 福岡功慶氏、コーディネータを一般社団法人北海道開発技術センター顧問・北海道大学創生研究機構客員教授 橋本幸氏が担い「函館渡島桧山のGXと地域経済をつなぐ未来」と題して、パネラーからのアピールとディスカッションを行いました。

 長野氏からは「北海道経済の現状、道内企業への資本投入量、道内各地でのGX産業集積構築への課題」を提起、久保氏からは「これまでの経済界としての取組、道南地域におけるゼロカーボン・GXの推進による期待」などが話され、大泉市長からは、「函館市としてのゼロカーボンの取組、函館マリカルチャー(水産を利用した)地域カーボンニュートラル、ブルーカーボンプロジェクト等について」などのアピールがありました。

 福岡氏からは、「函館港の基軸港湾としての将来性、洋上海洋風力発電と地域活性化」などについての示唆があり、最後に、渡島桧山全市長・町長による「GX2040ビジョンの推進に向けた決議」が提案され、会場全員で採択、大泉推進協会長から福岡功慶経産省資源エネルギー庁風力推進局長へ決議の手交が行われ、最後に工藤上ノ国町長の閉会挨拶で終了しました。

 会場は、行政関係者、GX等で話題を醸し出している長谷川岳参議、向山衆議、道議・市議、管内経済関係者、1次産業関係者など、ほぼ200名の参加があり、およそ2時間のシンポジウムを熱心に聞いていました。

 2氏の基調講演は、ゼロカーボンと経済特区をどのように取り込んでいくか、道南は道内でもその可能性が高いと言うことを強調、結びにパネラーの福岡氏は、地域にとって喜ばれる政策が次に繋がる。お互いの地域共生で漁業関係者を含めた多様な方々との共生が大事。と総括しました。

 総じて、政府関係者の発言は「地元持ち上げ」が強すぎる印象を受けましたが、うますぎる話だけでは無く、そこに到達するための課題などにも触れて欲しかった気がします。

 そういう意味では少し喰い足りなかった感が残ってしまいました。


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