HAC事業プランまたも出せず?
- 2010年10月27日
道は先の議会(10月8日まで開催)で、HACの新しい事業プランを10月中に取りまとめると重ねて答弁。
当初、8月中までに取りまとめると答弁していたのが、9月の第3回定例会までにまとめると変更し、そして今回は10月中にはと先延ばし、「一度ならず二度までも、そして二度あることは三度ある」の言葉通り、当初から危惧されていたことが現実のものとなりました。
今月に入ってから、やっと札幌市と具体的な協議が見え始め、丘珠空港へ拠点を移す為に必要な格納庫などの施設については札幌市が負担することになりましたが、道が当初から目論んでいたHAC株の出資比率は札幌が18%を拒否し、14%ということになりそうです。
そして、未だに私の地元の函館市に対し出資比率の打診はありません。
道はJALとの協議から、HACを今年度中に新会社に移行し、新年度から新会社で運行することにしています。
しかし、関連する予算を議会が承認しなければ執行することが出来ず、年が明けた第1回定例会は知事選が控えているため、当面の経常経費等の暫定予算の審議に限定され、政策予算の審議は新知事のもとで6月に行われる第2回定例会の議事となります。
そうしますと、11月後半に開催される第4会定例会での補正予算となるわけですが、議題の中心となる「事業プラン」は10月中のとりまとめが難しく、11月当初の定例常任委員会には提出できないものと思われます。
なぜならば、先ほども申し上げましたが、札幌市との協議が済んだと仮定しても、関係市である函館市、釧路市、そして、経済団体との協議は未だ開催されていないからです。
そして、それぞれの自治体は同じく出資に対する議会の承認を得なければなりません。
それも、補正予算としてそれぞれ第4回定例会に提案しなければなりません。
道は、札幌市にお願いしていた18%の出資が14%となりそうであり、その不足分の4%を経済界にお願いするのでしょうか、それとも新たに女満別空港がある大空市等にも負担してもらうのでしょうか?
またも、庁内議論や関係者の理解が未成熟な案件を、無理矢理に通そうとする知事の手法が見え隠れします。