HAC子会社化の同床異夢?
- 2014年03月19日
過日の予算特別委員会知事総括質問におきまして、高橋はるみ知事は、HACの債権処理問題に対し「子会社化後は現行路線路線の維持は、日航に真摯に取り組んでもらえると認識している」「債務超過の解消後は追加的な支援は想定していない」「路線の維持と雇用継続については日航との今後の協議で、認識の共有化について確認したい」「自治体や道内経済界を含む既存株主が損失を被る減資を行わないことや、社員の継続雇用を求めており、日航側からは、道の申し入れは十分認識しているとの回答を得ている」などと答弁しました。
会派からは、書面の交換を求めましたが、それには明確には答えずじまいでした。
しかし、中身が確約では無いところに曖昧さを残す印象で、新年度の再子会社化の時期やスケジュールについても明らかにしませんでした。
このやりとりを推察すると道側と日航側には、その思惑に差違が生じている気がします。
これまで、HAC設立時から補助金32億5,000万円、出資金2億9,000万円など、約40億円もの資金を投じてきたことに子会社化で一定の区切りを付けられると踏んでいる道側。
一方、機材や空港整備などの負担は想定せず、道の支援が続くと期待している気配の日航側。
定例会は今日最終日を迎えますが、HACの子会社化も最終局面を迎えていることから、今後もきっちりチェックを強めていかなければなりません。