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IR調査費計上

  • 2020年01月19日

 2020年度道予算の精査が行われていますが、その中で、鈴木知事がIR誘致の予算を計上するように指示したようです。

 報道によると関連事業費の内容は、大規模な会議場や展示場などのMICE(マイス)施設に関する海外状況調査費として数千万円規模で計上するためのようですが、少しばかり疑問を持ってしまいます。

 この間、前知事の手元でIRに関しての調査が行われています。

 国が、IRの誘致に関して様々な検討を始め、それに呼応するように、前知事が地方版のIRの誘致に手を挙げるかどうか、道独自の調査を行いました。

 その調査は、マカオ、韓国、シンガポールなどの東南アジアにあるカジノを対象にし、高橋はるみ知事も自らシンガポールの「リゾート・ワールド・セントーサ」を視察してきましたし、行政としてはIRに関して、カジノは当然ながらMICEの稼働状況やホテル、アミューズメントなど、およそIRに関する全てのことについて調査してきたはずです。 その調査に対する評価や道内に誘致した場合のシミュレーションも行い、専門家委員会を設置してIR誘致について諮問を行い答申も報告されました。

 それだけの準備をしたからこそ、前知事は誘致に前向きであるという議会答弁を行って来ましたし、鈴木知事もその調査を基にして誘致に挑戦したいと表明したのでは無いでしょうか。

 今回、誘致に手を挙げないと判断したのは、当該地の植苗地区がラムサール条約の対象地区であり、環境アセスに約3年半程かかるという事からです。

 その後に、IRに関わる贈収賄事件が起きたことから、知事の判断の真意は微妙ですが、単純に考えれば、改めて予算措置を講じてまで調査する必要が有るのか、疑問です。

 報道にあるように、推進を求める苫小牧市や経済界への配慮だとすれば、それこそ無駄遣いのそしりを免れません。


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