JR北海道は捨てられた
- 2017年03月11日
高橋はるみ知事が10日の記者会見で、「JR北海道への赤字補填は国も道も無理」と発表し、鉄路維持についても、赤字補填のための財政支援は国には求めず、道も行わないと判断したようです。
つい、この間には、財政支援もあり得るような発言をしていたにも関わらず、手のひら替えしの態度を示し、道民に失望を与えています。
知事は、「道民の税金を赤字補填に充てるのは、道民に説明できない。」とも語ったようですが、果たしてそうなのでしょうか。
「私が先頭に立ち、オール北海道で取り組む」とか「全力で取り組む」とか威勢のいい覚悟を示したのは、つい数日前のことだったように記憶しています。
道民の税金とは、まさしく道民のために使われるべきで、その対処については様々な手法が存在します。
にも関わらず、具体的な道筋をいっさい示さず、説明もせずに勝手に判断してしまいました。
3月中旬には上京し、自民党・公明党の与党幹部を訪れ、JR北海道問題の現状を報告し、支援を要請する考えも明らかにしましたが、一体何を要請することになるのでしょう。
JR北海道は、このままであれば2020年には財政破綻するとのことです。
安倍晋三が「国としてしっかり支援する」と述べ、麻生財務相が「国鉄民営化は失敗であった。このままでは北海道の鉄路は維持できない」と発言しており、抜本的な対処、それも財政支援が急務であることを示唆しています。
はるみ知事は、鉄路について、鉄道ネットワークワーキングチームが提出した方向性も無視し、幹線鉄路のみ残し、枝線は廃止してもかまわず、地方創正ではなく地方衰退へと、そしてJR北海道の会社経営も破綻やむなしという判断をしたということを明らかにしたに等しいと思います。
その場限りも二枚舌を使い、その先には道民負担を強いるやり方に憤りを覚えます。
そして、これが自公国会議員の意志であり、北海道選出の自公国会議員の本音であることも忘れてはなりません。