NHKの取材を拒否
- 2014年02月16日
米大使館は、昨年着任したキャロライン・ケネディー大使を題材としたNHKの報道情報番組「クローズアップ現代」への取材への対応が困難となったと、NHK取材班に伝えたことが新聞に載っていました。
これは、作家で、NHK経営委員である「百田尚樹氏」が、東京都知事選に立候補した田母神氏への応援演説で、「南京大虐殺は無かった。東京大空襲、広島、長崎の大虐殺をごまかすために東京裁判を行った。南京大虐殺は米軍が自分達の罪を相殺するための裁判だ。」と発言したことに対し、NHKに拒否反応を示したもので、米大使館は「大使本人とワシントン(ホワイトハウス)の意向である」とコメントをしました。
どの国の大使館であっても、自国のPRになることは率先して行うもので、今回のケネディー大使の取材も、米国大使館にとっては、日本国民にケネディー大使をアピールする絶好の機会であったはずです。
取材を拒否したということは、それだけ今回の発言に対し不愉快な感情を抱いている証左であり、このようなことはこれからも続くと考えなければなりません。
米国にとって、日本は同盟国の一つだと思っていたはずですが、今や、中国、韓国との関係を考慮すると、「お荷物」になろうとしているのではと憂慮します。
今後は、中国、韓国の大使館も、NHKの番組取材に対し、米国大使館と同様の立場を取る可能性があります。
百田氏は、その発言に対し予算委員会に証人喚問を求めた民主党に対し、「いつでも行ってやる。行ったらもっと面白いことを喋ってやる。」とうそぶき、反省の色はまったくありません。その百田氏を庇い、安倍首相は証人喚問を了承しませんでした。
そして、NHK籾井会長を含めた長谷川氏、百田氏の経営委員は、自らの発言を取り消すことも無く、「取材させないなら、取材しなければ良いし番組として取り上げる必要も無い。」と開き直るのでしょうか。