PFASの血液検査(ブログ3820)
- 2025年01月30日
岡山県の吉備中央町は、一部浄水場からPFAS(有機フッ化化合物)が検出されたことを受けて、住民のうち希望者に対し全国で初めて公費による血液検査を実施し、今般その結果が公表されました。
検査を受けたのは、一部浄水場からの水を水道水として利用していた住民のうちの希望者で、2歳~12歳の65人、13歳以上の644人の計709人です。
これらの住民の検査の結果、7種類のPFASが検出され、その合計の平均が151.5ナノグラムということが明らかになりました。
米国のガイドラインは20ナノグラム、つまり、その7倍以上のPFASが検出されたことになります。
政府は、血中濃度の基準について、知見が不十分として未だ暫定的に50ナノグラムとしていることから、今回の検査結果について懐疑的な見解しか表明していません。
一方、この吉備中央町の浄水場の上流に、放置されている使用済み「活性炭」が大量に見つかっており、町の有識者会議では、これが原因との見方を公表し、町は水源の切り替えを実施しました。
その結果、今はPFASが検出されていませんが、PFASは体内に取り入れられても自然消滅することは無く「ガン」の原因である事が指摘されています。
政府は、知見が無い事を理由にしていますが、知見が明確で無いのであれば、専門家に国際的な基準値の根拠などを研究させて、日本政府として国民が安心できるようなガイドラインを示すべきでは無いでしょうか。