PFOSの在庫(ブログ3351)
- 2023年10月02日
半導体を製造する過程で、その洗浄に大量のPFAPSを使用することから、ラピダスは製造過程で回収し、河川や下水等には排出しないと話しています。
PFASはPFOSやPFOAなど約1万種類以上存在する「永遠の化学物質」です。 つまり、分解せずに生物に影響を与え続ける化学物質という意味です。
そしてこの物質は世界中で製造が禁止されたり、多国間の移動に制限が加えられたりする危険な物質です。
とりわけPFOSを含んだ泡消化剤は航空機事故や科学物質の火災などに利用されることから、沖縄県の米軍基地での訓練に使用した泡消化剤が地下水に混じることが判明し問題になりましたが、東京都に存在する横田基地でも同様のことが明らかになりました。
消防庁の調査では、このPFOSを含んだ泡消化剤が全国で約338万リットルも在庫があると言うことです。
トリチウムを含んだ処理汚染水の2回目の海洋放出が始まりましたが、国内には、絶対漏出させてはいけない「永遠の化学物質」が大量に保管されています。
先ずは、この泡消化剤に代わる物、つまりPFOSを含まない消化剤に開発を急がなければなりません。
そして、保管されているPFOSを含んだ泡消化剤が漏出をしないよう厳重な管理が必要です。化学物質の火災に使用されるとなれば、ほぼ全国の消防に保管されていることを意味します。そして消防庁は、情報を国民に提供する義務を負っています。