PKOついに撤収
- 2017年03月12日
まったくもって茶番でした。
「戦闘」ではない、「衝突」だ。
「ジュバ及びその近郊の治安は極めて安定している」
日報に記載されていたことについて、「憲法9条上の問題になるような言葉は使用すべきではない」
「PKO5原則は守られている」等々、これまで、多くの詭弁を弄していた南スーダンPKO派遣でしたが、昨日、安倍晋三が急遽PKOに派遣されている自衛隊の撤収を発表しました。
「派遣5年間で道路整備などの活動に一定の区切りが出来たから」という理由ですが、国連南スーダン派遣団(UNMISS)は、2月の始めに「戦闘が地理的に憂慮すべき規模に拡大しており、援助関係者らが避難を強いられている」、そして、国連安保理は同じく2月に市民が標的になっている事態は、戦争犯罪に当たる可能性がある」と非難、事態の悪化と戦闘の拡大の懸念を発表しています。
国民は、総理の撤収理由を誰も信じてはいません。
現に、官邸関係者も「撤退の理由は現地がかなり危険だからだ」と打ち明けたようです。 これまでも、そして今回も政府の非は認めず、ウソにウソを重ね、無理矢理別の理由すなわち「任務に一定の区切りが付いたから」と強弁しました。
まさしく、トランプ同様オルタナティブ・ファクト(もう一つの事実)とばかりに開き直っています。
これまで、安倍晋三は「自衛隊員にもしもの事があれば、責任は全て私にある」と胸を叩きました。これは、最高指揮官として当然の覚悟ですが、さすがに現地の情勢が悪化し、「もしかすると」という不安に駆られたのかもしれません。
ボンボン宰相の気の弱さと気まぐれに付き合わされ、命を張っている我が国の自衛隊は、やりきれない重いだろうと思います。