PM2.5
- 2014年03月01日
厳寒期から少しずつ気温も上がり、雪解けも進んで春の気配も徐々に感じられるようになりました。
春になると、中国大陸からの偏西風で日本は黄砂に見舞われますが、今年はさらにPM2.5という微少粒子状物質がすでに浮遊し始め、全道の14観測地点でも大気中濃度が上昇してきています。
環境省の環境基準では1日平均値35㎍㎣(マイクロメートル立方)で、髪の毛の太さの1/30の程度であり、粒子が小さく肺の奥まで入りやすいため、喘息を持っている方には影響が大きく、また、肺がんのリスクも高く、循環器系への影響も懸念されています。
「注意喚起のための暫定的な指針」では、⦅70㎍以下では、特に行動を制約する必要はないですが、高感受性者(呼吸器系や循環器系疾患のある方、小児、高齢者等)は、健康への影響が見られることがあるため、体調の変化に配慮する⦆ とあり、70㎍超では、⦅不要不急の外出や屋外での長時間7の激しい運動を出来るだけ減らす。高感受性者は体調に応じて、より慎重に行動することが望まれる。⦆ としています。
2月末の平均濃度は旭川市で47.3㎍、函館市で44.7㎍、札幌市西区で38.7㎍となっていますが、これから春先に向かって濃度が上がる可能性がありますから、注意が必要だと思います。
ちなみに、禁煙でない飲食店と北京の外気のPM2.5の濃度はほとんど同一とのことです。
今度、会食などの場でタバコを吸う方に、この場所は北京の外気と同じになってしまうと言ったら、嫌みでしょうか。