PRAN75(ブログ3152)
- 2023年02月28日
昨日は、「高齢者は邪魔か」というブログで、一定の年齢が来たら自動的にいなくなるシステムについての議論があること記載しました。
そして今日は、世界の3大映画祭であるカンヌ国際映画祭でカメラドール特別表彰を、日本の映画が受賞したという話題です。
その作品は「PRAN75」。この作品は既に昨年の6月に公開されていましたが、気がつかずに鑑賞することも有りませんでしたが、この受賞を契機に改めて公開されることを願っています。
あらすじは、<75歳以上が自らの生死を選択できる制度が国会で成立した近未来の日本。夫と死別し、ひとりで暮らす78歳の角谷ミチは、突然年齢を理由に仕事を解雇されてしまう。住む場所も失いそうになった彼女は“プラン75”への申請を検討し始める。
その一方で、市役所のプラン75の申請窓口で加入者を増やす仕事に就くヒロムや、死を選んだお年寄りをサポートするコールセンタースタッフの瑤子は、制度の存在に疑問を抱いていく。>そんな内容で、超高齢化や少子化社会が現実に問題化している日本では、空想の物語と片付けられないリアルさが表現された作品だと思います。
カンヌ映画祭でカメラドール(ある視点)賞を受賞したことを考えると、この作品は世界各国でも共通した問題提起となったからではないでしょうか。
高齢者を邪魔と考え、「姥捨て山」を制度として実施する近未来は、私たちの望む未来ではないと心から思います。そして、このPRAN75を見て様々な世代の方がどのように受け止めるかを知りたいと思います。