TPP、ジ・エンド
- 2017年01月24日
トランプ大統領が、TPP離脱の大統領令に署名することになりました。
これで、ジ・エンド。
大統領令は、大統領が直接行政機関に発する命令で、議会が反対しない限り効力を有することになり、米国はTPPから事実上撤退することになります。
20日に始まった通常国会において、安倍晋三は「TPPについてトランプ大統領を説得する」と話していましたが、それが潰えてしまいました。
無論、このことは誰もが想定していましたが、唯一、安倍晋三はすでに破綻しているアベノミクスの主要な柱として、TPPを後生大事に抱え込み、何が何でもと意気込んでいましたが、ここに至ってその夢は霧消したことを知るべきです。
これで、日本を米国に売り渡すTPPが無くなり、次に懸念されるのが二国間交渉となる米国とのFTAとなります。そして、マスコミはTPPより厳しい内容が求められると喧伝しています。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
TPP破綻によって、米国と交渉をしてきたTPPに関わる二国間交渉はその効力を失ってしまいました。と言うことは、白紙の状態からの交渉を意味します。
これまでのTPPに関わる二国間交渉では、腰の弱い政府によって日本が不利な要求を飲み込んで来ましたが、改めてお互いの利害を天秤にかけ交渉することが出来ると言うになります。
これからは、相手がビジネスで来るのなら、こちらもビジネスで交渉すると言う対等の立場を貫いてほしいものと思います。