TPPも嘘の積み重ね
- 2018年07月02日
TPP法案が可決し、国内手続きが終了しました。
2012年の総選挙において「輸出入関税を原則ゼロにするTPPへの参加に賛成ですか、反対ですか」と新聞が行ったアンケートがあります。
併せて、候補者の選挙公報に掲載されたものも含め、北海道の自民党候補者はTPP交渉に対し、どのように答えたでしょうか。
<選挙区>
1区 舟橋利実氏 反対 (新聞アンケート)
2区 吉川隆盛氏 反対 (広報)
3区 高木宏壽氏 反対 (新聞アンケート)
4区 中村裕之氏 TPPには絶対反対です (広報)
5区 町村信孝氏 反対 (新聞アンケート)
6区 今津 寛氏 日本の国益を損なうTPPには断固反対します (広報)
7区 伊東良孝氏 TPP交渉参加の断固反対 (広報)
8区 前田一男氏 現行のTPPに反対 (広報)
9区 堀井 学氏 「聖域無き関税撤廃」を前提とする限りTPP交渉には反対します
(広報)
10区 公明党
11区 中川郁子氏 反対 (新聞アンケート)
12区 武部 新氏 反対 (新聞アンケート)
<比例区>
単 独 渡辺孝一氏 反対 (新聞アンケート)
清水誠一氏 反対 (新聞アンケート)
勝沼栄明氏 反対 (新聞アンケート)
何と、自民党全ての国会議員が「TPP反対」だったのです。
この中には、故人になった方や今はバッジを付けられていない方もおりますが、その変節は見事なものです。
農家の方々は、この「嘘」に騙されて1票を投じ、そこから2014年、2017年の衆議院議員選挙を経て、今の1強になってしまいました。
そして臆面も無くTPPに前のめりとなり、当時反対した議員も今や成長戦略とやらで「大賛成」し、北海道の農業にダメージを与えようとしています。
その後、さらに選挙民を騙し続け、TPP交渉に入るにあたり、
○ ①米 ②麦 ③牛・豚肉 ④乳製品 ⑤甘味資源作物 の重要5品目は聖域とし、認
められない場合は脱退も辞さない。
○ 残留農薬・食品添加物の基準、遺伝子組み換え食品の表示義務などで、食の安全・安
心や食料の安定生産を損なわないこと。
これらの他に6項目の決議を行いましたが、既に重要5品目の決議は意味を持たなくなっていますし、食品表示も同様の結果となりそうです。
そして、今回も関連法案成立にあたり、決議を出しました。
決議とは、全ての党・会派が全会一致で行うもので国会の意思となります。
その自ら守らなければならない決議さえ、今の安倍政権は全く意に介そうともしません。
TPPが食料安全保障上の脅威、そして、亡国の協定になる事を心から危惧します。